【クトゥルフ神話trpg】君の名に花束を (ページ29)

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本当の気持ちページ29

GM

『では、その言葉を聞き、

ずっと、沈黙を貫いていたルークはやっと口を開いた』

ルークそうか。そういうことだったのか

GM

『彼は、手を自分の胸にやる。』

ルーク心臓なんてないはずなのに、ココが苦しいんだ。

元の人間の感情なんてAIの方の僕にはないはずなのに、

アイリスにそう言われることが死ぬほど辛いと感じるんだ。

これが感情……なんだね

ルークアイリス、ごめん。君をこんなに悲しませちゃって、ごめん。ごめん

ルーク最初はアイリスを観察対象としか見ていなかったが、

一緒にいるうちに変なエラーが頻発するようになった

ルークその時はなぜエラーが頻発したかわからなかったが、今わかった

ルークアイリス、君はAIじゃない方の生前の僕に似ていたんだ。

特に寿命が短いところとかね

ルークだから、自分と重ね合わせてしまった。

そこにエラーという名の感情が生まれた

ルークそれから僕は自分の感情と上手く付き合えずに、

ただひたすら時間が過ぎていった

ルークそしてついにアイリスの寿命が近づいてきた

ルーク僕は頭ではこう考えていた

『ヒューマノイドを活用して、人間の猛攻から耐え、生き延びないと』

って。でも、心では違った。

『アイリスをなんとか救いたい』

って気持ちでいっぱいだった

ルーク100年間ずっと気づけずにいた。いや、

AIだからって気づかないようにしていた

ルーク僕はアイリス、君のことが好きなんだ。

どうしようもなく、好きなんだ……やっと言えた

GM

『その言葉を聞いたアイリスは涙を拭い、

無理やり笑ってみせた。消えかけの手でそっとルークの頬に触れ、』

アイリスもう……遅いよ。でもありがとう、やっとルークからその言葉が聞けた……

えへへ、うれしい。私も大好きだよ

GM

『そう、優しく語りかけたあと、ちらりとあなたたちの方を向く。』

アイリスみんな、ルークに気づかせてくれてありがとうね

GM

『そう言って、光の粒子群になり拡散した。

…アイリスは再び消えた。』

次回

改心