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. past



クラスに置いた荷物を取りに行くと、
まだ残っている人たちの声が廊下に漏れていた。




「でもさあ、珍しくない?テヒョンから持ちかけるのって」

「確かにそれ思ったぁ!え、なんでなんで?」
「ユクさんとかまじで関わりないじゃん」






ビシッと体が固まった。

私の名前が出てきてるってことは、あのグループの人たちがクラスにいるってことで


…テヒョンから持ちかけた?


そう聞こえた話を若干信じられずにいた

だって、私の中で、勝手に

勝手にだけど、キムテヒョンはそういうのはしない人だと思ってたし見たことも無かったから。



そんな人が?わざわざ私を標的にしたの…?





「え!もしかしてユクさんに告られたりした!」
「いや〜それはないわ、どんな意味でもないわ」
「うっわひどー。で?なんでユクさんなの?」

TH「……え、なんとなく…?」





ギャハハハハ!!適当じゃん!!





そんな声が聞こえた


どうしてか、物凄く気分が悪かった。

そんなことしないと思ってたキムテヒョンに、
なんとなくで標的にされたなんて。

裏切られたような、馬鹿にされてるような




もうぐちゃぐちゃな気持ちになって、
あの人たちがいるのも構わずにクラスへ入っていった。




「…あ、ユクさんだ」
「やば聞こえてたんじゃない?今の」

「ほらテヒョン、なんか言えよ」
「ユクさーんごめんねーって!わはは!」




そう騒ぎ立てる声も無視して
自分の机だけを見て歩いた。


そして荷物を持って教室を出ようとした時、






TH「…ユクさん」




そう呼んだ彼の声

騒いでいた周りの人も、えっ?て顔で見つめる


呼ばれた私も

呼ばれるとは思わなくて一瞬驚くも、苛立ちが勝って無視を決め込もうと歩き出した。







TH「待って。俺、話したいことがある」






そう言う彼の声も、顔も、全てに嫌気がさして






「私はないです。もう関わらないでください」





静かで自我のない人間だと認識していただろう私に言い返された驚きからか、馬鹿にしてから、


おおお、と囃し立てる周り




キムテヒョンの顔も見ないまま、
私は教室から去った。









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しおり(プロフ) - キムテヒョンがドロドロにドロドロすぎて大好きです最高 (2021年2月14日 13時) (レス) id: 1b0e210448 (このIDを非表示/違反報告)
パクジミ - 更新待ってます!)^o^( (2020年11月30日 10時) (レス) id: 38507f27d7 (このIDを非表示/違反報告)
凪紗(プロフ) - ドロドロ小説大好きなのでとてもタイプな作品でした!私自身も作者でドロドロ系しか書いてないのですが(笑) 私も最近全然更新出来ていないので一緒に頑張りましょう(><) 更新頑張ってください! (2020年11月22日 21時) (レス) id: 938551b283 (このIDを非表示/違反報告)
鼻鼻 - 更新待ってます (2020年11月10日 23時) (レス) id: 8d4ce36b0b (このIDを非表示/違反報告)
パクジミ - こうゆう系の話し好きです!!めっちゃ面白いです!更新頑張ってください!! (2020年11月9日 19時) (レス) id: 86f8160429 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にりっとん | 作成日時:2020年10月18日 21時

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