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私たちはあまりにお互いを知らなさすぎて何をどうして良いか分からなかったのでとりあえず基本的なところから会話が始まり、どんどん世間話までできるようになった。
比例して私のお酒ペースも上がった。
やばいテンション高くなってきてしまう。
「え！犬飼ってらっしゃるんですか？」
TH「はい。ヨンタンっていいます、写真、これです」
「んわ〜〜、かわいい。私も実家で飼ってて！」
TH「……あ、え！そうなんですね！見せてください」
テヒョンさんもだいぶ慣れてくれたようで、少しずつ砕けた様子で会話をしてくれている。良かった。
ちょっとは仲良くなれたかな？
TH「あ、そうだ。Aさん敬語…」
「確かに。でも緊張しちゃって、まだ使っちゃいますね笑」
TH「ええ〜、でも僕もちょっと緊張してました。」
「えーー？ちょっとですか？私すっごいしてたのに！」
TH「Aさんどんどん元気になってる笑
普段のAさんはどんな方なんですか？元気？静か？」
「私…？おそらく元気で楽観的です。うん、そうだ。
テヒョンさんは？どんな方なんですか？」
TH「僕は…うーん、僕も同じです。元気で楽観的。
たまに考えすぎる事もありますが、基本どうにかなる精神」
「どうにかなる精神！一緒！」
あはははっ、なんて陽気に笑って、テヒョンさんとの距離がちょっとずつ縮まっていった。テヒョンさんも笑ってくれて、なんか四角くなる口の形が可愛いな、なんて。
単純にビジュアルが良いから好ましいのか、この物腰の柔らかさに惹かれているのか、よく分からないけど。
私は少しずつ、テヒョンさんが相手でよかったな、
そんな風に思うようになった。
TH「…僕、自由恋愛してこなかったんです。
でも結婚はいつかはしたくて、でも相手が居ないしこの状況じゃどんな人に会っても必ず少しの不安はあるなと思って。
だったら、国に決めてもらっちゃおうって考えました。
そしたら誰も文句言わないし、合理的だし。僕はロマンチックな出会いに憧れていたけど、これもまた運命なのかなって思ってます。
Aさんが、どんなことを考えていて、僕をどう思っているのか、まだこの段階で聞くには早い気もしますが、お互いこの規則に承諾したもの同士これからよろしくお願いします。」
少し間をおいて、テヒョンさんがポロポロとそんな本音をこぼした。
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続く (更新停止中)
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作者名：にりっとん | 作成日時：2023年3月7日 18時
