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「えっと、色々一旦スルーしますねさせてください」
TH「どうぞ?説明を始めてください?」
さっきまでのテーブルに向かい合って座る私たち
これはもう圧迫面接だ。
真っ黒な笑顔はそのままに、怒ることも騒ぐこともなくただ微笑んで私の話を催促するテヒョンは、
怒りのメーター振り切ったのだろうか。
「ジョングクさんがうさぎに見えて頭を撫でてしまいました。私が悪いです。すみません」
息継ぎなしでバッと言った。
下げていた顔を少し上げてチラッと見ると
TH「……」
微動だにせず微笑むテヒョンと目が合う。怖い。
「べ、弁解の余地はありません。以上です」
TH「…うん、そっか、頭撫でたんだね。そっか」
「でも本当に一瞬です。撫でたっていうか触っ」
TH「まあ別にそれはどうでもいいんだけどさ、
…僕も分かんないんだ。なんでこんなにイライラしてるのか。カルシウム足りないのかな?でも普段はこんな短気じゃないのに。Aが絡むと感情的になる。この現象はなに?僕には分からない。Aわかる?」
「……え、っと」
TH「僕は、Aに執着しすぎだって言われても別にこれが僕とAの距離だしそんなことないと思うよ。Aは?ねえAはどうなのかな。でもそれも別にいいんだけど。でもさ、なんかもう落ち着かないんだよね。」
「テ、テヒョ」
TH「Aと離れてる間も、Aがどこで誰と何をしてるのか気になって仕方ないから夜も眠れないし、でも僕たちは特別な絆で繋がってるし、感情が不安定になる。だからさ、」
"だからさ、Aと一緒に暮らす事にしたよ"
淀みなく発さられる言葉に理解が追いついた頃には
「っ、え?テヒョン?」
TH「もうどこにも行かせないからね」
肩と腰辺りに手を回して、
ギュッと抱きしめるテヒョンに捕まっていた。
「待って、いろいろ分からない。え?暮らすって」
TH「Aのアパート解約した。もうAに家はないよ。僕のところしか行く当てがない」
「…え?解約…?……ハァァァ?!」
TH「あっ、ちょっと離れないでよ。」
「何言ってるんですか?勝手に?私の家がない!?」
TH「ごめんねこんな急に。でも仕方なくて」
「意味わかりません。なんでそんなことっ」
TH「僕も分からない。
だから見つけるんだよ、この現象の原因を」
見上げた顔は美しくて、でも真っ黒で
何か大変な事が起きた、そんな気がした
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にりっとん(プロフ) - hirotdmさん» うわあ!ありがとうございます!!そう言って頂けると凄く嬉しいです^ ^!! (2020年10月14日 22時) (レス) id: 938d7e1e55 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 更新待ってました!ちよっとブラック気味なテヒョンが待ち遠しかったです。 (2020年10月14日 21時) (レス) id: ea4210145d (このIDを非表示/違反報告)
にりっとん(プロフ) - ヨシ子さん» ありがとうございます…!好きと言ってもらえるとは…とても嬉しいです( ; ; )更新頑張りますね! (2020年8月16日 19時) (レス) id: 938d7e1e55 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ子(プロフ) - わあ…すっごく好きなお話に出会えました…!これからも応援しております〜!(^^) (2020年8月16日 16時) (レス) id: b34db0bca5 (このIDを非表示/違反報告)
にりっとん(プロフ) - Ruluさん» ありがとうございます( ; ; )Rulu様のコメントが励みとなっております。頑張らせて頂きます!!!! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 938d7e1e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にりっとん | 作成日時:2020年8月10日 18時