第話 『また好きになるよ』 ページ30
『…今の血盟騎士団の有り様に、疑問を感じました』
ヒースクリフ｢……了解した｣
二人｢……(ﾎｯ…｣
二人は安心したように顔を見合わせる。
ヒースクリフ｢……だが｣
二人｢…？｣
ヒースクリフ｢君達はすぐに戦場に戻ってくるだろう…｣
二人｢……？｣
ヒースクリフの謎の言葉。それが意味するものは、まだ二人には分かっていなかった。
･･･････
noside
2024年10月25日
〜第２２層･とある家〜
『うわぁぁ…！いい眺めだねぇ…！』
(人１)は家のベランダに出て、そこから見える景色に感動していた。
そよ風が吹き、(人１)の長く綺麗な髪が揺れる。
(人１)に続きキリトもベランダに出て、(人１)の隣に立つ。
そして、銀色の結婚指輪が光る左手を(人１)の腰に添えた。
キリト｢だからってあんまり外周に近づいて、落っこちるなよ｣
またそよ風が吹き、二人の髪を揺らす。
『いい家が買えたね』
キリト｢おかげでスッカラカンだけどな…｣
『(ﾌﾌｯでも、ここなら静かに暮らせるよ？』
(人１)はそう言いながら、自分の腰に添えられたキリトの左手に、同じように銀色の結婚指輪が光る左手を重ねた。
キリト｢……？｣
『…………』
(人１)は何か真剣な顔をしていた。
キリト｢…(人１)…？どうした？｣
『…ねぇ、キリト…
私達の関係って……この世界だけのことなのかな……』
そう呟いた(人１)にキリトはすぐに声を出す。
キリト｢怒るぞ、(人１)｣
『！』
(人１)の顔に自分の顔を近づけるキリト。
キリト｢たとえ……ここが仮想世界でも、オレの気持ちは本物だ｣
『…………』
少し顔を俯かせた(人１)だが、そんな(人１)の頭に右手を乗せるキリト。
『！』
キリト｢…オレ、ここでいろんな事を(人１)に教わった。
その一つが、諦めないで最後まで頑張ることだ。
もし元の世界に戻れたら……オレ、絶対(人１)ともう一度会って……また好きになるよ｣
それを最後に、キリトは頭の上にあった右手を後頭部に移動させ、左手を(人１)の腰に持ってくる。
そして静かに(人１)の唇に自分の唇を重ねたキリト。
(人１)は、静かにソレを受け入れた。
『！………(ﾊﾟｯ』
急に唇を離した(人１)。
キリト｢？なんだ？｣
『…ねぇ…キリト…//
そ、その…//ここってさ//ベッド二つあるじゃない？//』
キリト｢？あぁ｣
『//えっと///一緒のベッドで寝ちゃ//ダメ、かな…？///』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レイ | 作成日時：2016年8月29日 16時
