第話 『無事でいて』 ページ25
noside
ゴドフリー｢よし！じゃあ、みんな出発だぁー！｣
元気良く左腕を空に向けて上げるゴドフリー。
それに渋々返すキリトとクラディール。
キリト･クラディール｢…おー……｣
･･･････
(人１)side
『……………』
キリト…大丈夫かな……？
『……何も……ないといいけど……
！そういえば……』
ゴドフリーとキリト……後一人って誰なんだろ……
『…ゴドフリーは、何でもかんでもいい方向に考える人だからなぁ……
………！！ま、まさか………！』
いや、大丈夫だよ…
いくらあの人でも、そんなこと……
…………。
……………あり得ると…したら……
！キリトが危ないかもしれない…！！
私はすぐにその部屋を出て、団長のところに駆け込んだ。
バンッ！
『団長！！』
私は思いっきりドアを開けた。
ヒースクリフ｢……どうしたんだね？そんなに急いで…｣
『あ、あの……！ゴドフリーとキリトと後一緒に訓練に行った人って……知ってますか……！？』
ヒースクリフ｢あぁ、クラディールだよ｣
『……！！』
私は、団長の言った人物の名前に眼を見開かせた。
『！ありがとうございます！失礼します！』
私は団長の部屋を出て、直ぐ様フレンドのマップ追跡をした。
すると、ゴドフリーの反応が消えた。
『！？…キリト……！！』
お願い………無事でいて………！！
そんなことを願いながら、私はキリトのいる迷宮区へと足を動かした。
･･･････
noside
キリトは麻痺毒で体が動かせず、腹を剣で刺されていた。
もうダメだと目を閉じたキリト。
だが、その瞼の裏に見えたのは闇ではなく…
(人１)の笑顔だった。
キリト｢！！｣
その瞬間キリトはもう一度眼を開き、自分の腹に刺さっている剣を掴んで引き抜こうとする。
キリト｢ッ……！！(ｶﾞｯ…！｣
クラディール｢！お？何だよ、やっぱり死ぬのは怖ぇってか？｣
キリト｢…そうだ…まだ…死ねない……！！｣
クラディール｢ヒッ…ヒヒッ……そうかよ……！
そうこなくっちゃなぁ！！｣
クラディールがもっと力をいれ、キリトの腹に深く刺さっていく。
キリト｢………！！｣
キリトのHPバーは後少しでなくなる。
キリト｢ッ！！｣
クラディール｢死ね！死ねぇ！死ねぇぇぇぇぇ！！｣
キリトの手が剣から離れた。
クラディール｢！！｣
ドォン…！！
クラディールの体が急に吹き飛んだ。
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作者名：レイ | 作成日時：2016年8月29日 16時
