聞いちゃった. ページ3
及川side.
「あー、興味を持ったのね。」
『うん。』
「俺のどこに興味を持ったの?」
やっぱり、普通の女の子なのかな。
大体の子がそう言って近づいてくる。
『昨日会社に泊まってたよね。
それで聞いちゃってさ。』
「?....なにを??」
『及川くん、寝てるのに
「ねかせろっつってんだろぉ....」
って言ってたこと。』
「ん"ん"ッッッッッッ」
『めっちゃおもろくてさ。』
吹き出しそうになるのを我慢する。
危ねぇッッッッッッッ!!!!!!!!
「な"ッ、ナニソレ?!!!!!!!!!」
と大声をあげると目を大きく開いた。
『....それが素?』
「え、うん....」
『んー、そっちの方が好きかな。うちは。』
「っへ....そう....」
いきなり出てきた"好き"というワードに驚く。
彼女は俺の反応を無視して呟く。
『ごちそーさまでした。』
「え、もう?」
さっきまで俺と話してたのに
目の前のガラスの中身はすっからかんだった。
『及川くんまだか。』
「いや、千野ちゃんと話してたし〜!!!!!」
『じゃあなんでうちの方が早いのかなぁ』
「ヴッッッ....」
千野ちゃんはお盆を持って
返却口の方向に足を動かす。
『じゃ、また。』
「また....」
あの子とまた絡まなきゃいけないのか....
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作者名:らんくる | 作成日時:2020年6月21日 13時