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音楽。
音楽は僕の全てだ。
僕がこの事務所に入ったのも音楽をやる為だった。
僕にとって音楽とは友達だ。
音楽は 音 楽 この２つの漢字だけで成り立っているが、その中、もっと深い所には、誰にも知られてない思いや感情が込められている。
そしてそれを読み取り、僕は歌ったり踊ったりする。
音楽と遊ぶ時だけ、僕はありのままの姿でいれる。
だから、音楽は僕の全てだ。
「何でですか？
僕と音楽をやりたいと、どうして思ったんですか？」
イケメン集団とジミンさんは顔を見合わせている。
僕を誘った理由が誰にも分かっていないようだ。
「何でって...
なんとなく？」
そう言ったのは、切れ目で顔が小さく、
ハートの形をした唇の人だ。
正直言って、かっこいい。
「何となくじゃやりたくないです。」
これは紛れもなく本心だ。
いくら音楽を作ったりしたくても、僕は本当に必要かどうかまた分かっていないから、明快にして欲しい。
僕は音楽作りに必要なのか。
どうして、今日初めて会った他人をスカウトするのか。
僕が理由を聞くとイケメン達は眉を八の字にした。
でもさっきの目つきが鋭い人はニヤニヤしていた。
僕がそれを見ているのに気がついた目つきの鋭い人は、納得した様な顔をして喋り出した。
「随分生意気な子だ。
理由なしじゃダメなのか？」
「ダメです。」
言い返すと目つきの鋭い人がこちらに歩いてきて、僕の目の前に立った。
イケメン集団の人達は見るからに背が高かったので、目つきの鋭い人も僕より結構大きかった。
小柄だけど。
「いいかよく聞け。
俺は惹かれたんだ。
これは好きな子を好きな理由がないのと同じだ。
俺はお前と一緒に作曲したいと思ったんだ。
理由もなくだ。
とにかく、俺はお前を気に入った。
性格も、お前の音楽に対する意識も、全部だ。
だから、俺と音楽を作れ。」
僕は目つきと鋭い人を見上げた。
目つきの鋭い人は、優しい顔をしていた。
なんだか、上手く丸め込まれた様な気がする。
この人はスカウトした理由もちゃんと言ってくれたし、もう断る理由もない。
僕は堂々と誘いを受けた。
「やってやりましょう。」
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皆さん！これから面白くなっていきます！
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作者名：さくらンぼ | 作成日時：2020年3月25日 14時
