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「ねっ、俺たちに出来ること、何かあるかな？」
宿舎に閉じこもるようになってから、1ヶ月。
ジンヒョンが兵役に行ってしまってから、半月経った。
「例えば？」
「俺たちはさ、綺麗すぎる曲を出しちゃったから、色んな人が感化しちゃってこんな事になったわけじゃん。」
「うん」
「だからさ、もう一曲出せば収まるかもじゃない？」
その言葉に、リビングに居たヒョン達全員が顔を上げた。
「おぉ!?」
「そうでしょ？？」
「え？どゆこと？」
「だから、もうやめようよって訴えかける、最高の曲を作っちゃえば、一か八かでも収まるかもって。」
なるほどって思った。
でもそれが実現するには、ユンギヒョンのあの力が必要だ。
今のヒョンは、、出来るとは思えない。
「でもヒョンが...」
全員の視線が、ユンギヒョンに向く。
「ジナが戻ってくるなら... ...。」
青白い顔をして、何処を見てるのかも分からないユンギヒョンの口から出た言葉に、涙が出そうになる。
「出来るんですか...?」
ついに、僕の目を見てユンギヒョンは、
「うん」
と言った。
もう、希望のかけらもないような日々で、死亡数とか負傷数とか聞くたびに死にたくなるけど、
今日でそれも、変わるかもしれない。
テヒョンイヒョンと目があった。
久しぶりに、笑った目をしていたと思う。
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作者名：さくらンぼ | 作成日時：2020年3月25日 14時
