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僕は練習生をやめることになった。
まあ、当たり前の展開だ。
それでも、練習生活は楽しくなかったし、デビューしたとしても続かなかったと思う。
だからこれでいいんだ。
「... ... ...」
今僕はBTSの宿舎にいる。
アイドルに興味がないからよく分からないんだけど、BTSは凄いグループだとは知ってる。
こんなに豪華な宿舎に住んどいて、帰ってくるのは2、3回だって、テヒョンさんに言われた。
そこで改めて、この人達は秀才なんだって、。
「きた。」
モニヒョンが呟いた。
宿舎のリビングにある、クリアテーブルを囲んで座ってパソコンを皆んなで見る。
Twitterで上がった、僕達の名前。
BTSと、1人の練習生。
「うわ...。」
次々に浮かぶコメント。
僕達はほんの少しの希望を信じていた。
どうか、奇跡が起こりますように。
どうか、僕達が作った曲が、本当に戦争を起こすなんて事になりませんように。
「っ、」
身体から力が抜けていくのを感じた。
次いでに、希望も。
流石！私達が推したグループは当たりだ！
ありえない。怪我人が出たのよ？
悪気は無いんだし、BTSがどれだけ凄いかわかった！
出るのが遅い。
聞いてみたけど、まじ感動！
私の友達が奴らに骨を折られたのよ！？責任取れるの？
何かグチグチ煩い。
あーあ。ペン卒確定。
ちょっと、アンチ黙れ。
こんなグループ推してる奴等も大概クソwww
割れている。
ファンと、アンチ。
見苦しくて目を逸らすと、ヒョン達が奥歯を噛み締めてるのが見えた。
一言も発さないヒョン達。
「僕達、どうすればいいんですか？」
1番年下のジョングギヒョンが、何も分かってない、何も感じてないような目で、聞く。
僕達は、どうもできない。
淡々と浮かぶコメントに目をやると、言葉で傷つけ合ってるのが見えた。
こんなの、戦争と同じだ。
重い空気が、僕達を責め立てて来たような気がした。
お前らは、とんでもない事をしたんだと。
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作者名：さくらンぼ | 作成日時：2020年3月25日 14時
