浮気癖のあるDJくん【MTC】 (ページ11)

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番外編１　後日談ページ11

左馬刻の提案に乗って、堂々と三人同時に付き合える、俺にとってはメリットしかない…と思われたが…

『も、やだ…無理…すとっぷ…！』
「ハッ、こんぐらいでへばってんじゃねぇぞ」
「ほら庵、次は誰にしますか？」
「貴殿の好きなのを選ぶといい」
『選べるわけっ、ねぇだろばかぁ…』

四人で付き合い始めてから、ずっとあんな調子。流石の俺でも一晩で三人の相手をするのは滅茶苦茶キツイ。三人とも体力馬鹿で絶倫だし、そろそろケツがぶっ壊れる。今までは数日の間が空いてたから何とかなったものの、あれから四人で住むようになって夜は休む暇がない。
昨晩も例外ではなくて、一晩中抱かれていたわけなんだけれど…

『腰痛い…もうやだ…しんど…』

やはりあの時お断りするべきだったかもしれない。
今日はオフ。理鶯はもちろん、日曜日だから銃兎も左馬刻もおやすみ。昨晩の行為の所為で、ベットから動けない俺を放って、三人はお昼ご飯を作っていた。アイツらのせいでこうなってんだから誰か一人くらい介抱してくれてもよくないか？弱ってる恋人放置するとか正気かよ…

「おい庵！」

バンッと勢いよく寝室のドアが開いたと思ったら、そこにはオムライスが乗ったお皿を持ちエプロン着た左馬刻と、ケチャップを持ちエプロンを着た銃兎と、フライ返しを持ちエプロンを着た理鶯が入ってきた。

「俺様が描くクソ狐と」
「私が描くハートと」
「小官が描くDJセット」
「「「どれにする！？」」」
『…選べるわけねぇだろ、ばーか』

その日のお昼ご飯であるオムライスには、かわいい狐と命のとこいつらの次に大切なDJセット、そしてそれを囲うようにハートが描かれていた。