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ギョンスside
用事がすみ、お嬢様の部屋に行った。
入ろうとして開けたドアの隙間から見えたのは、寝ているお嬢様の頭を撫でて額にキスするチャニョルだった。
見たくなくて、お嬢様の部屋に背を向けて歩く。胸の痛みと苛立ちでどうにかなりそうなのをおさえて、使われてない部屋に入った。
誰も来ないこの部屋は、辛くなった時にくる秘密の場所だった。
ドアにもたれかかって心を落ち着かせる。
好きな気持ちに蓋をして彼女を守ると決意したのに、嫉妬で狂いそうな自分に腹が立つ。
「…好きだ。A。」
誰もいない部屋につぶやくと、やり場のない想いが涙になってこぼれた。
声をこらえて泣いた後、無理やり気持ちを切り替えてお嬢様の部屋に行った。
「お嬢様、ただいま戻りました。」
『お疲れ様。』
彼女はそう言って微笑んだ後、僕の顔をじっと見て言った。
『ギョンス、泣いた？』
「…いえ、どうしてですか？」
『目、赤くなってる。』
「……そう言えば、さっきあくびをした時に少し涙が出たかもしれません。」
目を見たらバレそうな気がして、顔を背けて答えた。
「疲れているのかもしれませんね。体力つけないと。」
笑ってそう言うと、お嬢様は心配そうな顔になった。
『今日はもう休んでいいよ。ゆっくりして？』
「いえ、しかし、」
『いいから、最近ずっと働き詰めだし、休みも必要だよ。』
お嬢様は頑固なところがある。もうこうなったら引き下がらないだろうと思い、休むことにした。
「何かあったら呼んでくださいね。」
そう言い残して、Aの部屋を出た。
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塩爺(プロフ) - まるさん» わぁぁぁぁありがとうございますぅぅぅ(´；ω；`)ﾌﾞﾜｯ そんなこと言っていただけるなんてとても嬉しいです！完結まで頑張りますのでこれからも見ていただけると幸いです泣 (2017年10月15日 22時) (
レス) id: 1795a4bda5 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして！このお話ギョンスペンにとっては最高です、、、早く実ってほしいけどでも！みたいな複雑な感じです笑無理しないで頑張ってくださいね！ (2017年10月15日 22時) (レス) id: 348d09fd4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩爺 | 作成日時：2017年10月10日 0時
