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ギョンスside
「…はあ。」
Aの部屋を出てから壁にもたれてため息をついた。
僕の家はだいだいイ財閥につかえてきた。
Aとは幼なじみで、小さい頃は遊んだり、いたずらして2人で怒られたり仲が良かった。
優しくて、しっかりしてて、でもたまに危なっかしくて、『ギョンス！』って笑顔で呼ぶ君を、僕が守らなきゃって思った。
僕の初恋だったんだ。
ある日、大事な話があると父親に呼ばれた。
父「ギョンス、お前はAお嬢様専属の執事になる。これから、執事としての勉強をしてもらう。」
「はい、分かりました。」
父「…もし、お前がAお嬢様を好きになったとしても、その気持ちには蓋をしろ。お嬢様と執事の恋愛はタブーだ。…分かるな？」
「……はい。」
心のどこかでは分かっていた。Aとは身分が違う。彼女はいずれ身分のあった人と結婚し幸せになるのだと。
それでも、彼女のそばにいたかった。彼女が他の人のもとへ行ってしまうその日までは、彼女のそばで彼女を守りたいと。
その日から、僕はAのことをお嬢様と呼んだ。
好きな気持ちに必死で蓋をし、執事の勉強に取り組んだ。
今では仕事にも慣れてきて、執事らしくはなっていると思う。
「こんなに辛いなんて、思ってなかったな。」
彼女はどんどん綺麗になって、大人の女性になっていく。
好きという気持ちは募るばかりで、蓋をしておくのは苦しいばかりだ。
近くにいるのにとても遠い。
君は知らないだろう。
僕の気持ちを。
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塩爺(プロフ) - まるさん» わぁぁぁぁありがとうございますぅぅぅ(´；ω；`)ﾌﾞﾜｯ そんなこと言っていただけるなんてとても嬉しいです！完結まで頑張りますのでこれからも見ていただけると幸いです泣 (2017年10月15日 22時) (
レス) id: 1795a4bda5 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして！このお話ギョンスペンにとっては最高です、、、早く実ってほしいけどでも！みたいな複雑な感じです笑無理しないで頑張ってくださいね！ (2017年10月15日 22時) (レス) id: 348d09fd4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩爺 | 作成日時：2017年10月10日 0時
