100. ページ10
.
もはやカオス。
平然と夕飯を食べ始めるめめと、
「康二と蓮くんがキス」と言葉を
連呼するママと、
何も言えない、考えられない無気力の俺。
………キス、された。…………めめに。
変な気持ちが沸き上がる。
嬉しいと言えば嘘になるし、
嫌と言われればそうでもない。
…………何なんマジで。
6歳下なガキンチョな癖して、
ちょっとお馬鹿な癖して、
まだまだ子供なのに、
こんなドキドキさせられっぱなしなん…？
嫌いになる余裕一ミリもなくて、
好きになる一方。
付き合ってる訳でもないのに
一方的な想いでキスしてきたのに。
それを嫌と思えへん俺がおる。
「────じゃあ、
今日はありがとうございました。
夜ご飯めっちゃ美味しかったです！
また来ますね」
「……う、うん。いつでもええよ〜」
「康二くんも、また明日」
バタン、と玄関のドアが閉じられる。
俺とママ2人してその場に突っ立ったまま。
「……康二、話しよう」
「………おん、」
何を話すかは大体分かった。
さっきのめめのことやろう。
けどどうしてあんなに
冷静になれるんか不思議で仕方なかった。
…………俺は何を言われるんやろう。
この際、ゲイということを
言ってええのだろうか。
心の中で葛藤する。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪菓子(プロフ) - 無事移行おめでとうございます！ 毎回楽しみにしていて、通知が来ると何故かドキドキ緊張しながら読んでいます(笑) めめこじピンチ…ここからどう展開していくのか楽しみです！これからも主様の思うままに書いてください！ (2020年8月7日 0時) (
レス) id: 8f9f2ea6fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：叶 実 ．． | 作成日時：2020年8月6日 13時
