深い夜にて ページ17
家に帰る前にコンビニに寄り、
少し早いが簡単な食事を買ってきた。
家の鍵を開け、机に広げる。
今日はなんだかスッキリしたい気持ちだったからか
ついでにビールも買ってきてしまった。
「はぁ…。」
先程起きた事が未だに忘れられず、顔が熱くなる。
相手は所詮絵画。気にすることなんて…。
「むりだ……。」
やはり恥ずかしさは抑えられずに
衝動でビールを一気飲みした。
「…なんで…ありさかはあんな事したんだよぉ…。」
手を握られて、ありさかの方に引き寄せられた。
私の手を握っていたありさかは、
まるで恋人と手を繋いだように優しく包んでくれていた。
「…好きなのかな…それとも、からかわれてるのかな…。」
そんなことを考えていたらふと涙が零れた。
「からかってるのかな…私…騙されてるのかな…？」
あんな事されたら疑心暗鬼になってしまう。
だからと言って本人に言うのは無理だ。
「わかんないよ…アイツらは人じゃない…。」
人の気持ちも分からないのに
絵画の気持ちなんて尚更分からない。
昔からの悪い癖だ。
こうやってすぐ人を疑ってしまう。
「…。」
館長としての資格と期待、お客様から注がれる理想。
…彼等に騙されているのではという恐怖。
その全てが私の上に重なり、潰れてしまいそうだ。
私は、変わらないままでいいのだろうか。
本当に皆は私を認めているのだろうか。
そんな事を考えているうちに、
机に突っ伏し寝てしまっていた。
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ぺっぱーみんとkk(プロフ) - ありがとうございます！！！これからもよろしくお願い致します！！！！ (11月9日 6時) (
レス) id: 1b7e41381c (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - 続編…嬉しいです！！ (11月9日 0時) (レス) @page31 id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - こちらこそ！こんな素敵な作品を…！なるほど…もう一周してきまーす！ (11月6日 17時) (レス) id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
ぺっぱーみんとkk(プロフ) - わぁぁぁ！！！ありがとうございます！館長の絵画達への感情変化などにも注目してみて下さい…新しい考えが浮かぶかもしれませんよ…！！ (11月6日 17時) (レス) id: 1b7e41381c (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - 更新に感謝！！絵画達と別れてしまうのか…今後の展開が楽しみです！プレッシャーとしてではなく、純粋に受け取ってもらえると嬉しいです…！ (11月6日 16時) (レス) @page26 id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾒ布ｩ | 作成日時：2023年10月22日 16時
