絵画との時間 ページ16
「…って事なので飛び出してみてくれません？」
「いやなんで俺なん？！」
いつも通りの閉館後。
今日も私はそこにいるはずの無い彼等と話す。
昨日の疑問が
ずっと頭に浮かびっぱなしで、
私は夜も眠れなかった。
やはり絵画本人に聞いた方がいいだろうと思い、
今はだるま、ふらんしすこ、ありさかに相談している。
「うーん…確かに、
「俺も…別に出たい訳でも無いし…。」
とふらんしすことありさかは首を横に振った。
「というか、なんで貴方達は出れて
私は絵画の中に入れないんでしょうか。」
浮かぶのは新たな疑問ばかり。
「…なら、絵画に触れてみます？」
ありさかが自分の絵画をトントン叩く。
「…展示品には…お手を触れないでください…って…。」
これでも私は館長。
美術品に触るのはダメだと小さい時から言われてきた。
その時だった
グッとありさかに手を握られ、絵画に引き寄せられた。
「…っちょ、？！な、にして…？！」
恥ずかしさとルールを破った罪悪感が重なり、
私は何も言えなくなった。
「あ…ありさか…手、離して下さい…。」
顔に熱が集まる。恥ずかしい。
「ん〜…もうちょいこのままじゃダメですか…？」
ギュッ、と先程よりも少し強い力で手を握られる。
「あ〜り〜さ〜か〜？？？」
殺意がダダ漏れなだるまと
「ありさ〜ん？抜け駆けは駄目だよ〜？」
ニッコニコの笑顔でこちらを見るふらんしすこ。
「は…はは…。」
私はすでに涙目で、ありさかから手をパッと離していた。
その手は何故か肌色の絵具がびったりと着いていた。
「あっ…。」
少し寂しそうにありさかが見つめていたが、
私は気にする事もままならなかった。
「か…帰る…。」
まだ熱が篭っている顔を叩き、私は歩き出した。
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ぺっぱーみんとkk(プロフ) - ありがとうございます！！！これからもよろしくお願い致します！！！！ (11月9日 6時) (
レス) id: 1b7e41381c (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - 続編…嬉しいです！！ (11月9日 0時) (レス) @page31 id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - こちらこそ！こんな素敵な作品を…！なるほど…もう一周してきまーす！ (11月6日 17時) (レス) id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
ぺっぱーみんとkk(プロフ) - わぁぁぁ！！！ありがとうございます！館長の絵画達への感情変化などにも注目してみて下さい…新しい考えが浮かぶかもしれませんよ…！！ (11月6日 17時) (レス) id: 1b7e41381c (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - 更新に感謝！！絵画達と別れてしまうのか…今後の展開が楽しみです！プレッシャーとしてではなく、純粋に受け取ってもらえると嬉しいです…！ (11月6日 16時) (レス) @page26 id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾒ布ｩ | 作成日時：2023年10月22日 16時
