煙に包まれ ページ13
美術館の外に来た私は、物陰で1人で煙草を吸っていた。
これでも今までで1箱は吸ったことがある。
…7年間の間で。
久しぶりに吸うと何か不味い味がしたが、
気に止める必要はなかった。
全て吸い終わると雨は止み、
時間はもう閉館時間だったようで
綺麗な夕日が傾いていた。
館内に戻ると
ガヤガヤと皆の声が聞こえた。
でも私は一目散にひとつの絵画に近寄った。
私が寄ると逃げようとする彼の背中に叫ぶ。
「…っSelly！」
こんなに大声を出したのはいつぶりだろうか。
煙草の影響で声が枯れかけてる。
それでも彼を呼んだ。
「…かんちょー、煙草くさ。煙草吸うした？」
「やっと聞く耳持ってくれた…！」
昨日話せなかった分を
「な、なに。俺なんかした？」
「…それは、こっちの台詞ですよ。
私、Sellyになにかしましたか…？」
息を整えながら、いつもの私に戻ってく。
「…。」
Sellyは答えようとしない。
やはり、和解など考えない方が…
「しかたないでしょ。かんちょーと話す、緊張する。
なんか恥ずかしくなる！
だから、あんま話さない…それだけ。」
「へ、？」
我ながら、腑抜けた声が出た。
Sellyの内心を知れた、
嫌われていなかったことは安心だったが
なんだか安心以外の気持ちも湧き出てきた。
「… 교활한 사람。」
「…？今なんて…」
「馬鹿っていったの。」
完全に心を許してくれた訳では無いみたいだけど、
「…ありがとう、Selly。」
感謝を伝えると、彼は少し下を向いて微笑んだ。
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ぺっぱーみんとkk(プロフ) - ありがとうございます！！！これからもよろしくお願い致します！！！！ (11月9日 6時) (
レス) id: 1b7e41381c (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - 続編…嬉しいです！！ (11月9日 0時) (レス) @page31 id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - こちらこそ！こんな素敵な作品を…！なるほど…もう一周してきまーす！ (11月6日 17時) (レス) id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
ぺっぱーみんとkk(プロフ) - わぁぁぁ！！！ありがとうございます！館長の絵画達への感情変化などにも注目してみて下さい…新しい考えが浮かぶかもしれませんよ…！！ (11月6日 17時) (レス) id: 1b7e41381c (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - 更新に感謝！！絵画達と別れてしまうのか…今後の展開が楽しみです！プレッシャーとしてではなく、純粋に受け取ってもらえると嬉しいです…！ (11月6日 16時) (レス) @page26 id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾒ布ｩ | 作成日時：2023年10月22日 16時
