重大な案件 ページ35
ピリリリ…ピリリリ…
ふと、携帯電話から着信音がした。
手を拭き、かじかむ手で発信者を確認する。
乱歩さんだ。
「もしもし梶尾です」
「あっ、やっと出たー。名探偵のこの僕を待たせるとは！」
「すみませんでした！…それでご用件は？」
「あっ、そうそう。電話に出たって事は、もう任務は遂行したって事だよね？」
「はい。」
あっ、探偵社に任務完了の連絡するの忘れてた。
後で謝ろう。
「それじゃ、回収した銃持って来て。
国木田が確かめたい事があるみたい。」
流石国木田さん…抜かりない。
で！ここからが本題！、と明るい声が聞こえてきた。
普通なら、こういう事務連絡は国木田さんか谷崎さんがするはず。
でも態々(わざわざ)乱歩さんが電話をかけてきたって事は……
何か重大な案件なのか…？
「栗饅頭(まんじゅう)買ってきて」
へ？
「名探偵の僕が態々事務連絡の為に電話すると思う？」
「ははっ…思いません」
依頼より栗饅頭が本題とは…乱歩さんらしい。
確か、このホテルから探偵社までの道に和菓子屋があった筈(はず)。
「では、これから栗饅頭を買ってそちらに向かいますね」
「頼んだよー」
電話出るのが遅れたお詫びに、和菓子屋で栗饅頭に合うお茶でも買って行こう。
「ありがとうございましたー」
栗饅頭とお茶っ葉が入った紙袋を右手に、私は和菓子屋を出た。
栗饅頭は何個買えば良いか分からなかったから、とりあえず社員全員分を購入。
ちゃっかり自分のも買っちゃったけど…まぁ良いか！
雄英の護衛と銃の回収の二重任務で皆疲れてるだろうし、糖分補給して貰おう。
このペースで行けば、10時頃には探偵社に着けるだろう。丁度おやつ時。
スーツの胸ポケットに銃が入っている事を改めて確認して、私は探偵社に向かった。
予想通り、10時に探偵社に到着。
念の為に、和菓子屋から探偵社までは『無我夢中』で不可視な状態で移動した。
この時間は、A組の皆は授業中だから姿を見られる心配は無いんだろうけど。
「おかえりーA」
「ただいまです、乱歩さん！お詫びに栗饅頭に合うお茶も買ってきましたよ〜」
「さっすがA！」
いつも思うんだけど、乱歩さんって本当に26歳何だろうか…？
乱歩さんの声で気づいたのか、鏡花ちゃんが駆け寄ってくる。
「A…お疲れ様。」
相変わらず可愛い…！
*
文字数の関係で切ります…。
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みあ(プロフ) - 一気読みしてしまいました…っ！続きがめちゃくちゃ気になります！！！更新お待ちしております！！ (2020年2月14日 2時) (
レス) id: 5ed90a1a36 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - すごく話が面白く、続きが気になります！！今更ですが、良かったら更新してほしいです！！！気長に首を長くして待ってますw！！ (2020年2月13日 19時) (レス) id: 2ec471160d (このIDを非表示/違反報告)
なづ(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!!!お返事が遅くなり、本当にすみません…。これからはなるべく更新出来るようにしますので、よろしくお願いいたします((*_ _))ﾍﾟｺﾘ (2019年5月5日 20時) (レス) id: aeae5a505f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 面白いので好きです。続きが気になりますので早く更新してください。【求む更新】どうも はる でした (2018年11月26日 21時) (レス) id: d352232727 (このIDを非表示/違反報告)
なづ(プロフ) - AtRファンさん» コメントありがとうございます！いつも見てくださっているとは…！楽しんで読んで頂けて、嬉しい限りです！！更新頑張ります！ (2018年9月27日 21時) (レス) id: aeae5a505f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なづ | 作成日時：2018年8月17日 23時
