先輩 ページ25
「大人数が同じ方向に全速力で走ってる。
つまり行きたい場所が決まってる。」
気配を消してエリちゃんを抱えた白フードについて行くと、なんと……若頭と合流した。
これは何か情報が得られるかもしれない。
「多分ここのこともバレてやすね。見つかったらおじゃんだ」
いやぁ…それが、私にバレてるんだなぁ。現在進行形で。
「いつかこういう事態になるとは確定していたが…早かったな…今見つかるわけにはいかない。」
今見つかるわけにはいかない、って事は…これからまだまだ勢力を拡大するってことだろう。
それと同時に、異能で作った銃も広められるかもしれない。
「鉄砲玉 八斎衆。彼らが時間を稼ぎやす。」
「嗚呼。その間に壊理と、例の銃もろとも全てを運んで隠し通せ」
「この『完成品』と…『血清』、そしてあの銃さえあれば、俺達を再び返り咲かせることができる。
今回の件も、好事家にとっちゃいい話のネタになる。
『ヒーローが恐れる薬』と『ヒーローを倒せる銃』
奴らの好む響だ。喜んで出資してくるさ」
こいつらの魂胆は、それか。
「すいませんね………やっぱ
少し話きかせてもらってもいいですか？」
この声は……
「あの時の…」
ミリオ先輩！！？
「すぐ来れるような道じゃなかったハズだが…」
何で学生がここに…？
否、3年生はこういう活動もあるのか？
「近道したんで…その子保護しに来ました」
話から、ミリオ先輩はエリちゃんの存在を知ってるとみた。
そして『保護しに来た』と。
「……事情がわかったらヒーロー面か『学生』さん。
あの時見て見ぬ振りをしていたよな。
おまえに保護されるなんてこの子は望んじゃいない。
この子にとってお前はヒーローじゃない」
ふと、思った。
絶望を確信した子は、助けが来てもそれに縋(すが)れない。
期待して、裏切られて。
これ以上、傷つきたくないから。
「…だから来た」
エリちゃんは、まさにそれなんだ。
「伝わらないな。わかりやすく言ってやろう。
死ぬって事だよ」
オーバーホールはこんな事言ってるけど…ミリオ先輩は、凄く強い。
これは、『個性』と『個性』の戦い。
『異能者』が首を突っ込まない方が良い。
ここはミリオ先輩に任せて、私は本来の依頼を遂行することを決めた。
銃の回収が完了し次第、様子を見に戻って来る。
だから……
後は頼みます、先輩…！
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みあ(プロフ) - 一気読みしてしまいました…っ！続きがめちゃくちゃ気になります！！！更新お待ちしております！！ (2020年2月14日 2時) (
レス) id: 5ed90a1a36 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - すごく話が面白く、続きが気になります！！今更ですが、良かったら更新してほしいです！！！気長に首を長くして待ってますw！！ (2020年2月13日 19時) (レス) id: 2ec471160d (このIDを非表示/違反報告)
なづ(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!!!お返事が遅くなり、本当にすみません…。これからはなるべく更新出来るようにしますので、よろしくお願いいたします((*_ _))ﾍﾟｺﾘ (2019年5月5日 20時) (レス) id: aeae5a505f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 面白いので好きです。続きが気になりますので早く更新してください。【求む更新】どうも はる でした (2018年11月26日 21時) (レス) id: d352232727 (このIDを非表示/違反報告)
なづ(プロフ) - AtRファンさん» コメントありがとうございます！いつも見てくださっているとは…！楽しんで読んで頂けて、嬉しい限りです！！更新頑張ります！ (2018年9月27日 21時) (レス) id: aeae5a505f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なづ | 作成日時：2018年8月17日 23時
