半間修二とミルクティーギャル (ページ24)

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店主が車で家まで送ってくれると言うので、

お言葉に甘えることにした。

車に乗り、外を眺めていると、

ゾロゾロと特攻服をきた人達が忙しなく広場から出てきた。

パトカーや救急車の音も聞こえてる。

修二もいるかも、とキョロキョロすると

迎えからよたよたとデカイ男が歩いてきた。

「修二、、？」

友達「え？半間修二じゃん」

「ごめん、おじさん、降ります！」

友達「あ！A！傘持ってきな！」

気が効く友達は私にビニール傘を渡してくれた。

お礼を言って車を降りて、修二を追いかけた。

「修二！？」

声をかけると、振り返って私を見てびっくりしている。

『おー』

修二の身体は今まで見た中で1番ボロボロで、
歩くのもフラフラだった。

修二を支え、大通りに向かって歩き出す。
普段私といる時は、からかったり、割とよく喋る修二が全然言葉を発さないので
相当辛いんだろうな、と不安になる。

「病院、いく？」

『いや、いい、おまえんち』

素直に体を預けて、私の家に行くと言う修二に

甘えてもらってると少し嬉しくなる。

修二はダリィ、かっこわる

と悔しそうにしてる。

なんとか、大通りでタクシーを捕まえて、
家にたどり着き、修二をリビングのソファまで連れて行けば

ドサッと倒れ込んだ。

タオルを持ってこようと立ち上がると、
腕を掴まれて床に座らさせる。

『なんで浴衣きてんだぁ？』

「お祭りだから？」

『聞いてねぇよ。』

その報告も必要だったんだ、、
とちょっと気まずい顔をする私をじっと見て

『似合ってんな』

と少し笑った。

「痛い、、？」

と、こぼれそうな涙を堪えて聞くと

『なんちゅーかおしてんの、俺をだれだとおもってんだぁ？』

イタイケド。

と言って少し身体を起こした。

「骨折れた？」

『アバラ、何本かいってんな、ほっとけば治る』

まぁ本人がそう言うなら大丈夫なんだろう、、

「早く休もう」

今度こそタオルと着替えを取って修二に渡すと、

立ち上がって服を脱ぎだしたので、
私も寝室に向かい、浴衣を抜いで寝巻きに着替えた。

「洗うからちょうだい。」

と声をかけると、

『あ、俺が脱がせたかったのになぁ』

とニヤついてるから、元気なんだなと安心する。