おセンチな猫 ページ14
「本当は付き合ってはいないのであろう？」
翔風とAは万葉にそう言われ、言った本人はいつものように穏やかに笑う。やはり温和な優男に見えるが、万葉は鋭い男なのだ。嘘をついた所でこの男にはすぐにバレるだろう。
「……まぁね、その方が僕としても都合が良いから提案に乗ってやっただけだけど」
「そうであったか」
そう言いつつも、翔風は隣に居るAの手をしっかりと恋人繋ぎで握って離さないし、くっ付いている。そんな翔風に万葉は全てを察して笑っていた。
この黒猫、素直ではないのでツンケンしているが、行動は実に素直である。そして万葉は猫の扱いが上手かったので、これ以上は追求せずに笑うだけにした。
もし本当に恋人同士になれたのなら、その時には友人として詩歌でも贈ろう。きっと今は亡き親戚の丹羽も、２人を祝福していただろうから。
「万葉さん、上がっていきますか？」
「いや、聞きたいことはもう無くなってしまった。ゆえに拙者はそろそろ帰るでござる」
２人の時間を邪魔する訳にはならぬであろう？
万葉からそんな副声音が聞こえた気がしたが、ツンデレはそれに聞こえないふりをした。
「では、また明日」
そう言い自由な風のように万葉は去ると、翔風は少し丹羽の事を思い出す。
丹羽は翔風が幼い頃、近所に居た優しいお兄さんの事である。昔自分を庇って通り魔によって殺されてしまう前は、翔風が毎日のように通って丹羽が刀を作る様子を見たり、作り方を教えてもらったりもしたものだ。
その時の記憶は翔風にとって楽しいものであり、とても強烈に残った心の傷でもある。
なので親戚である万葉はやはり顔と、受け継がれる天然赤毛メッシュが似ているからか、会った時はどうしても丹羽の事を思い出してしまう。
「帰りましょう、そうしたら苦いお茶を出しますね」
過去の事を少し思い出してセンチメンタルになっていた翔風に、Aは優しく声をかけて寄り添った。
……そんな２人の背後では。
「えっ、何！？ もしかして２人にしか分からないあれそれなの！？ 気になる！！ どういう事！？？」
「覗き見とは、あまり感心せぬぞ？」
「か、万葉っ！？ いつの間に！！」
ぬっと見守り隊隊長、ほたるんの後ろからござるが現れる。ズサーーッとすごい勢いでほたるんはござるから距離をとると、距離を取られた人は「それで、お主はここで何を？」と有無を言わさない様子で聞いた。
「私は推しCPを見てただけでッす！」
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アルファ(プロフ) - 椎名さん» おぉっ、応援ありがとごじます。これからも我氏は執筆and絵の作業頑張るます。 (2023年2月1日 21時) (
レス) @page14 id: fcb6599f46 (このIDを非表示/違反報告)
椎名 - 初コメ失礼します！！学校頑張ってください！！応援しています！ (2023年2月1日 20時) (レス) @page14 id: 6cf39c0222 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ(プロフ) - これも全て作者のやる気次第である。だって原神ってキャラデザ良いけど装飾品とか描くのまじで作画コスト高くてキツイので……慣れればイケるかもしれんが。 (2023年1月17日 18時) (レス) id: fcb6599f46 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ(プロフ) - 紫月天音さん» むふふ……ありがとごじます、ネタ探しもしつつ、漫画カキカキして頑張りますね。もしかしたらいつか作者の気が向いた時にマシュくんの漫画（今までの夢小説の内容を漫画化したヤツ）とかイラストが出る……かもしれません。たぶん。知らんけど。 (2023年1月17日 18時) (レス) @page13 id: fcb6599f46 (このIDを非表示/違反報告)
紫月天音(プロフ) - 主さん頑張ってください！！！陰ながら応援させていただきます！！！ (2023年1月17日 18時) (レス) @page14 id: 2a080b2c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルファ | 作成日時：2023年1月2日 23時
