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今にも爆発しそうな竜胆に



これでもかと言うほど絡むオッサン



それを笑いをこらえる為に震えている三途



そして途中から合流した他のメンバーの



蘭、鶴蝶、モッチー、マイキーの4人




みんな笑い転げている。



ただ1人を覗いて…




「あのクソジジイ俺の竜胆に触りやがって。


どうして殺してやろうかな。できるだけジワジワと殺したいな。例えば…ブツブツ」



…竜胆ガチ勢の呟きが私の小型通信機を通して聞こえてくる。



呪殺でもすんのかなってぐらい恨みが籠ってるし、



ほら、周りの女の子も自然と蘭だけ避けてる。



ほんとに絵面がカオス




田中
「…ねぇ、君。


この後…空いてるかい?」



竜胆の耳元で囁くオッサン



竜胆
「…」



…そろそろ助けた方がいい…?



竜胆の目が少しうるうるしてきた




『あー…田中さん!


そのぉ…私田中さんのこと…もっと知りたいな。なんて…』




我ながらキショい。むり。吐き気するオエ



田中
「…君もほんとに可愛いねぇ。、いいよぉ、なんでも聞いてご覧?」




よし、竜胆救出成功


だが、



おっと



今度は私の太ももを触り始めた。



竜胆の次は私か


慣れてるからいいけども









田中
「それでねぇ、俺の部下がほんとにあほで」




『へぇ〜田中さん凄いんですねぇ!』




疲れた。



かれこれ30分は同じ話されてる。



話のネタ少な過ぎだろコイツ




小型通信機越しに私の会話をゲラゲラと笑う声が聞こえてくる。




これ、潜入調査だよね?




田中
「…ねぇ、君。」



『はい?』



田中
「俺の事好きでしょ」



ゾワッ



まぁ、そりゃそうなるよな。



てかその気にさせるために今まで散々おだてまくってたのだから



『まぁ…少しだけ気になります…』



田中
「この後空いてるかい?」



出たー


どうせホテル直行だろ?



『はい、空いてますよぉ』



田中
「少し付き合ってくれないかい?」



『…はい』



田中
「じゃあ、外に車止めて待ってるから。来てね」



ヒラヒラと手を振って別れる





『……………キモー』




三途
「お前あんな声出んだな」



『これが女の本気』



竜胆
「…ありがとな」



『惚れた?』



竜胆
「ごめん生理的に無理」



『酷くね?』



『…じゃ、私そろそろ行くわ。


お前らもちゃんと来いよ』



三途
「任せとけ」

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作者名:いおた | 作成日時:2021年9月22日 2時

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