夏油救済 (ページ10)

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五「無限が集まらなかったのはお前と俺で相殺されてたからね」

やっぱめんどくせー術式、と肘を乗せられる

まさか齢16にしてこんな大事なことを初めて知るとは…
今度ひとりで十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)とかも試してみようかな

夏「私の呪霊操縦も使えるのかい？」

『使えるだろうけど呪霊取り込まなきゃ
それに模写(コレ)は都度記憶の中から意識してって感じだから発動外になった時取り込んだ呪霊がどうなるかわかんない』

まぁ発動・取り込む・使役を短期間で途切らせずなら可能だろう

１回くらいなら試すのもありかな、というと
夏油傑はそれはオススメできないねと肩を竦めた

『はーーー？やるなって言われるとやりたくなるんですけど』

夏「本当にバカなんだね」

むっっっっかつくなぁ何と言われようとやるけど
皆の知らない呪霊の味、なんてわたしが知ってやる
いくらでも味わってやるよ

苦しみのほんの一部でも理解するチャンスだからね
ニコニコすると確実に夏油傑がわたしから距離を取った

こいつずっとナチュラルに煽ってくるのなんなんだよ！！
いまようやく歌姫がいつもキレていた理由が分かる
五条もずっと肘おいてるしさぁ！！

夜「呪霊も術式も知りAはどうするつもりだ」

『夜蛾学長わたしも高専入れん？』

夜「まだ学長ではないが…入学して何をしたいんだ」

頭の上から五条の腕を退かしながら考える
そうか、この時代はまだ夜蛾先生か

『助けたい人たちがいるんだよね
ラッキーな事にそのための材料がいま目の前に置かれてる
あとはそれをしっかり活かして調理するだけ

彼の幸せを願わずにはいられなかったんですよ』

夜「呪術師に悔いのない死などない
他人のための自己犠牲は美徳だが他人の為に他人を殺せるか」

『あー… 綺麗事だったかな
自分の為の自己犠牲ですよ夜蛾学長

後からあーしてりゃこーしてりゃって気にすんのも嫌だし
やっぱり逃げなきゃ良かったって後悔するのも嫌
今更知らんぷり、なーんて出来るほど神経図太くないから

人を殺せるかは正直分からんけどね
でもこの世界でならたぶん出来る』

夜「私はまだ学長ではない！」

『え、そこ？』

夜蛾先生から無事入学許可は貰ったが
さしす3人には"彼"ってだれだよ、彼氏か？と詰められた