夏油救済

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《一方的でもないんだよ
縛りとして私はAを最優先にし傷付けない
Aの基本的に目の届く範囲しか顕現できない

覚えていないようだが双方合意の上での縛りだよ》


『覚えてないのに有効なんですか！！』

夜「有効だろうな」

夜蛾学長曰く、縛りの強制力は比較的強く
しかも他者間で結ぶ縛りは自分自身に科す縛りとは訳が違い
どっかかしら綻びや不確定さがあるらしい



五「しっかし曖昧だな
"最優先にし傷付けない"ってのは解釈によって好き放題できるだろ」


実質距離の問題しか天狗面には縛りがない、という事だ


なんてこったと頭を悩ませる
こーゆーのって後から変更できんのか？
いつの自分がそんな馬鹿な真似を…



《5歳の時だったよ、
もうすぐ小学校に行くんだとニコニコしていたからね》


とても可愛かったよ、といらん情報もつけくわえられた
いやてかさっきからナチュラルに

《意識したら考えてる事も全てではないが分かるよ



さて、ではAの為にも自己紹介をしよう

派生は信仰と畏怖
私のいた霊山には元々天狗信仰の寺と神社があったが
寺が荒れ廃寺、主祭神から降ろされ人々の噂が立ち
更に神社は火防の神を祀るにも関わらず大きな山火事も起き…
結果として私が出来上がったわけだ

術式は風を自由に出来る。
人間の単純な天狗の想像故だろうね》


まぁ、よく分からんがたぶん
原作でいうところの真人に近いやつだろう

火防の神様ねぇ…



『あっ！！ 毎年初詣行ってる神社か！』

家「5歳から眼の中隠れてりゃ近い呪力なのも納得だね」

夜「呪霊が見えるのも術式の発動もその影響か」

五「で、術式はなんなんだよ」

『それはたぶん術式の模写(コピー)、いや真似？』


五条からすぐにチートかよ、と声があがる
わたしもそれ思ったけどこれが転生バフってやつか

落ち着いて意識すると何となく理解が及ぶ

『何でもってワケじゃない
理解できてなけりゃそもそも真似も出来ないし
複雑なのは理解出来ても使えないから』

無下限呪術に関しては無限を集めるってのは出来るけど
術式順転と反転は出来ない
理由は理屈は分かってもやり方が分からないから。
周りの無限を集めるだけならまだしもって感じ


逆に呪言は分りやすい
言葉に呪力を込め強制行動をとらせる


夏「頭が弱くて助かったってところかな」

『言葉は癪だがその通り』

単純であればあるほど正確性も威力もあがる
悲しいかな乙骨憂太の劣化版って言ったら分かりやすいよね

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