夏油救済

懐玉 ページ13

［ 続いて昨日 静岡県浜松市で起きた爆発事故
原因はガス管の経年劣化？ 現場のアナウンサー！］


頭上のテレビからはまさに昨日
五条悟が潰した洋館について取り上げる音声が聞こえる
そういえばお母さんからもメールできてたな

ﾄﾞｯｶｰﾝ 静岡 浜松市で爆発事故
の見出しと共にアナウンサーが現場取材を行っていた



夜「このなかに帳は自分で降ろすから。と補助監督を置き去りにした奴がいるな」

『そして帳を降ろし忘れた』


夜「名乗り出ろ」


目の前ではさしすが正座させられ夜蛾先生による説教がはじまるとこだ




夜蛾先生の問に傑と硝子が真ん中に座る悟を指す
ついでに後ろから傍観していた自分も同じく指をさす

五「先生!! 犯人探しはやめませんか!?」

夜「悟だな」


指導という名の拳が落とされた瞬間だった









五「そもそもさぁ "帳"ってそこまで必要？
別に一般人(パンピー)に見られたって良くねぇ？」


たんこぶを作り不貞腐れる悟は
どうせ呪霊も呪術も見えねぇんだし、と付け加える



夏「駄目に決まってるだろ
呪霊の発生を抑制するのは何より人々の心の平穏だ
その為にも目に見えない脅威は極力 秘匿しなければならないのさ」

『今回のがまた心霊現象…なんて噂されたらまた呪霊が出るの？』

家「可能性は十分あるだろうな」

夏「それだけじゃない ＿＿ 分かった分かった｣」


まだ続けようとする傑の言葉を悟が遮った



五「弱い奴等に気を遣うのは疲れるよホント」

夏「"弱者生存"それがあるべき社会の姿さ
弱きを助け強きを挫く…

いいかい悟 呪術は非術師を守るためにある」

五「それ正論？
俺、正論嫌いなんだよね」


何？と気に入らないように眉間に皺を寄せた傑に尚も続ける悟
ひとりさっさと逃げていく硝子…

嘘だろ普通置いてくかコイツ…



五「呪術(ちから)に理由とか責任を乗っけんのはさ
それこそ弱者がやることだろポジショントークで気持ち良くなってんじゃねーよ」

オ"ッエー、と舌を出す悟に煽られ
外で話そうかと傑が呪霊を覗かせるも
「寂しんぼか？ ひとりで行けよ」なんて1ミリも怯まない

『あいだに挟まれたわたしよ！！！！』



次の瞬間夜蛾先生が教室の扉を開くと
何事も無かったかのように席に座り肘をつく

立ち尽くすわたしに夜蛾先生が不思議そうな目を向けてきた


こいつら、こいつらまじか！！！！

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