夏油救済 (ページ11)

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そしてこれから過ごす事になる寮を案内して貰う
こっちでは初めての一人暮らしになるわけだ

『いいね！憧れの一人暮らし！』

家「Aって料理うまい？」

『おっとさっそく不穏だなぁ！』

来てもいいけど禁煙だからねと釘をさしておく

五「だったら歓迎会やろーぜ！！」

夏「夜蛾先生がケーキを用意してくれるらしいよ」

『えっまじで！！大っきいホールがいいです！』

家「ガキ〜」

勝手な決定に夜蛾学長は文句を言いつつもケーキを買いに行ってくれた
あ、夜蛾先生ね夜蛾センセー

五「んじゃ、やるっしょ」

『何を？』

五「準備！」

年相応ニッコリ笑顔の五条悟だった

『…こーゆーのってさ普通本人抜きでやらん？』

夏「少しでも楽…一緒にやった方が楽しいだろう？」

『え？少しでも楽したいって風に聞こえたけど???』

「気の所為だろ」『違うね』「勘違いだ」『絶対違う』

五「サボってんじゃねーよ、手ぇ動かせ」

張り切っている彼の手元を見ると
折り紙の鎖がわたしらの倍の長さは出来上がっていた

『なんで1番ウキウキしてんの…』

家「図体ばっかでかくて中身はガキだからな」

ふーん、と五条悟を見ると作った鎖を黒板に貼り
余ったぶんでサングラスを装飾し夏油傑とケラケラ笑ってた

『やっぱさぁ、普通の高校生と変わんないよね』

常軌を逸した眼に術式、戦闘センス
つい忘れてしまいそうになるけどまだまだ学生

本来なら仲間のﾀﾋなんて背負う必要はない

五「教室でタバコ吸う高校生なんていてたまるかよ」

夏「飲酒もね」

家「うるせー」

そんな3人の姿に泣きそうになる自分がいた

五「これがお前の分な！」

夏「いいね、似合っているよ」

『… なにこれ？』

五条に突然かけられためがね？は
五「髭メガネ主役バージョン！」らしい

夏「ちなみにおソロい」

夏油は机からひげめがねを取り出し
五条のサングラスには先程の折り紙の鎖

ひげめがね主役バージョンにも
折り紙の鎖がセロハンテープで止められていた

硝子はゲラゲラ笑いながら連写していたが
例の鎖で縁取られたパーティ帽が乗っかっている

「うわ、なんですかコレ」
「楽しそうですね！！」

視界の悪いひげめがね主役バージョンからは
ドン引いた顔の高専生七海健人がかろうじて認識できた