変人が2人 ページ3
「で?社長お話ってなーに?」
回転椅子に膝立ちしてクルクル回る
社長は冷静に、いつもの様に綺羅子ちゃんが出したまだ熱いお茶を啜る
僕猫舌だからまだ飲めないンだよね
「…先日、政府から依頼が来たのは」
「知ってるよ」
「ならば話は早い、東都米花町という場所でポートマフィアととある組織が手を組んだという。
どうやら危険な薬品の研究らしい
予測される被害は幅広い。未然に防ぐ為にも元ポートマフィアであるAと太宰にこの件を託そうと考えている。
お前はポートマフィアを抜けた身だ。清算にもいい機会なのではと考えたが…どうだ?」
ポートマフィア、かぁ
あそこを抜け出してもう四年が経つ頃
嫌な事も楽しい事も色々あった
…もう、ちゃんと忘れた方がいいよね
「うん、いいよ。社長の為に頑張るから頭撫でて!」
何時までも子供みたいなんて笑えばいいさ
まともな愛をここに来て初めて知ったんだ
甘える事くらい許してよ
「ふ…長い仕事になりそうだからな、仕方あるまい。」
「わーい!やったね!社長ダイスキ!!!!」
社長はまるで僕のお父さんみたいだからスキ
お父さんみたいっていうか、もしお父さんがいたらこんな感じだろうなぁって言うのかな
お母さんは独歩くんかな
独歩くんはちょっと口煩いけど僕の事色々気に掛けてくれるし入社したばかりの時はいっぱいお世話になったからスキ
というか探偵社の皆はスキ!!
ポートマフィアは偏るけどね、スキキライが!
「しゃちょー、僕上手くできるかな」
「自信を持つことが成功への道標となる。先ずは己を信じろ。そして他を求めよ。適わぬ時は助け合え、それこそが人と言うものだ」
「………重いねぇ………」
重い、重いけど、確かだ
ひとりじゃ解決出来なくても二人でなら解決出来る。社長は仲間を信じろって、ちゃんと皆は頼りになるんだってよく僕に言う
入りたては人間不信だったんだよ!!
え?信じられない?信じてなんて言ってないけど??
「しゃちょー!僕頑張る!!」
「嗚呼、期待している。後、太宰にはもう連絡をしてあるが出発は明日だ。早めに準備しておきなさい」
「はーい」
明日かぁ………
うん、
急だね!!!!
102人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慎 | 作成日時:2018年11月20日 0時