高嶺の花もただの花じゃんか

誰がゴリラじゃ ページ14

全感覚が研ぎ澄まされたA、この術式は体力勝負であり、体力、呪力どちらかが切れた場合、体がフリーズするというリスクをせよっている、術式によって自分の体内の血流を操り身体能力、感覚共に無理やり底上げするものだ




呪霊に突進しながら呪力の気配を探る





「(あそこだ)」





呪霊の体内の呪力が渦巻く中心部、、弱点である




正面では届かないため一気にそばまで駆け抜け下をくぐり抜けるそして呪霊の背後に回った瞬間思いっきり床を踏み込む






呪霊の頭上に舞い上がり、腰にしまってあった呪具を取り出すと大きく振りかぶる、そして着地する瞬間に弱点に向かって呪具の刃を振り下ろす





大きな巨体にもしっかり致命傷になり呪霊の断末魔が響き渡り、体が崩れていった。






「フゥー、、終わった」





そう言いながら、腰をさするA





「お前、目．．．」





そういう五条の視線の先のAの目は充血して真っ赤に染まっている





「．．．ん？あぁこれ？術式の反動？血の巡りが良くなりすぎてね、すぐ治るから大丈夫」




そう笑いながら答えるAに唖然とする五条





「大丈夫ってお前あれ特急だぞ？！ダメージがあったにしろ軽すぎんだろ」





驚くのも無理はない何しろAは準1級なのである
それもよそに「ん〜なんでだろうね」とあしらうA




「とりあえず夏油」




そう言い、夏油の方へ駆け寄るA




「ん〜脈は大丈夫、出血が少し酷いけど、致命傷はないから」



そう五条に向かって告げたあとヨイショっと夏油を抱えあげる




「はあ？おい、A」




「何？」




そう夏油を抱えたまま振り返るA




「大丈夫か？」





「だから何が？」




いくら力持ちでも大の男子高校生を持ち上げれる少女が何処にいるだろうか




「俺が担ぐぞ、力やばいな、、」




「あ"?誰がチビメスゴリラじゃ!!どつき回すぞ」




「言ってねーわ！」




「てか、五条も怪我してんじゃん！けが人は黙ってな」




「ハイハイ」




そう言い夏油をいわゆるお姫様抱っこをしながら歩いてくのだった





「普通逆だろ」


＊


「あぁ！お姉ちゃんだ！」




「おっ！いたいた、おーい！」




車の前で手を振る女の子、の隣に男の子が居る



「(あ！起きたんだ)」





一旦抱えていた夏油を車のシートに横にさせると女の子たちに向き合った

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