第二章＊日常と平穏＊第一話 ページ10
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「きっっったない！」
「すまない…」
風呂場の惨状はなんとも酷いものであった。これはミスタが銭湯行こうぜと言ったのが事の発端だ。
─え、この家お風呂ないの？─
─いえ、あることはあるんですけど…─
─見れば分かる、ついてこい─
見れば分かった。何と言うことだ。ブチャラティは申し訳なさそうに頭垂れていて叱る気になれない。
「……………と、とりあえず掃除しましょう？」
「別にこのままでいい」
「訳ないでしょとっとと協力しろ締め上げるぞ」
ナランチャは一瞬で口に手を当てた。こんな汚いのがあるとこに住むなんて嫌だからね。路地裏でもMr.Gとは二週間に一回くらいしか会わなかったのに二回会いそう。
「ナランチャ汚れてもいい服貸して」
「えぇ……オレの？そんなのねぇよォ！」
「後で洗うからとっとと出して」
胸倉を掴みあげると他の人じゃ駄目なのかよ、とバタバタ足を動かした。
「身長を見てみなよ」
そう言うとナランチャは一番左のフーゴを最初に皆の頭から足まで見ていく。そして終わった後俺を見て言った。
「なんで？」
「サイズが違うからだよ」
バカかコイツ。そう言うとどこか納得したように自分の部屋に行った。
流石と言うべきかスゴイ速く帰ってきた。貰った服を広げると色々と個性溢れるものだったがまぁ妥協してあげよう。
「出てって」
「え？」
ナランチャを含め皆が頭にクエスチョンを浮かべたが一番最初にブチャラティが気づいて急いで出ていった。
その次に銀髪が出ていき続いてフーゴは顔を真っ赤にさせて出ていった。その姿を見て気づいたミスタも出ていく。
残るは
「ナランチャ！出てこい！」
「え？なんで？」
「いいから来いッ！」
引っ張られてようやく出ていった。こういうとき女って便利だな。違うけど。
無駄に露出が多い髑髏が描いてある服に着替える。意外と恥ずかしい。
「いいよ」
一応タオルを被ってから皆を呼ぶ。狭い脱衣所に密封されて暑苦しい。あ、俺以外はね。
「それじゃあ掃除を始めるんだけど、他に汚い場所ってある？」
「ないで」
「個人部屋は大体汚いぜ！」
ないと言いかけたフーゴは多分部屋は綺麗なんだろう。潔癖症な所があるからか。しかしミスタの言うことによるとそれ以外は汚いのだろう。
「皆も早く着替えて！掃除始めるよ！」
「えー」
「40秒で支度しな！」
ぶつぶつ不満そうに何かを言いながらナランチャが出ていき、それに連れて皆も出ていった。
大掃除の開始。
続く (更新停止中)
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操菜 荘椏(プロフ) - (*´ー｀*)さん» ありがとうございます！！勿体ないお言葉です…まったり更新になるとは思いますが、これからもよろしくお願いします！ (2019年1月24日 21時) (
レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー｀*) - 連載頑張ってくださいね！ε=ヽ( *´▽｀)ﾉ (2019年1月24日 9時) (レス) id: 249673e94e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：操菜 荘椏 | 作成日時：2018年12月1日 0時
