二日目の訓練と私の死 ページ10
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「けほっ、ごほっ、ごほ、かはっ、」
「やっぱり体力の問題だね。あ、ミケと鬼ごっこでもしよっか。」
鬼のイルミさんと訓練してます。
家の比なんてものじゃない。私は死ぬ。
ミケとの鬼ごっこを断ろうとしたけど、喉がカラカラで声が出ない。
あっという間にイルミさんに連れていかれたのは森。目の前の木が大きく揺れたと思うと、私の何倍もあるミケが出てきた。私は思う。ミケじゃなくて普通はポチだろ犬なんだから。
こいつを追いかけて。殺しちゃダメだよ。
と言ったイルミさんに割りと本気で殺意が湧いてきた。ミケがのそりとこっちへ来たので家に入ろうとしたらポーンってポーンって！ボールみたいにイルミさんに投げられた。
宙を舞う私。獲物を狙う目で見るミケ。
死ぬ死ぬってしょっちゅう言ってるけど、本当に死ぬかと思った。
「………」
もはや死にそうになっている私。息すらしづらい。
親指を噛んで出た血で、地面にイルミと書いておいた。
それを見たイルミさんに鼻で笑われた。
まだまだ訓練は終わらない。
イルミさんとの組手。これも本気で死ぬかと思った。
私は素手。念能力の四体行とその応用技は使えるけど、自分の念能力が決まってないから。
対してイルミさんは針で私を攻撃する。私は攻撃せず逃げ、又は防御しかさせられない。
イルミさんは時が進むに連れて攻撃速度とかもあがってきた。
腹に刺さったとき、『あ、これ本気で殺ろうとしてる。』って思った。
腹を怪我しても攻撃は止まない。
右にずれ、左にずれ、上にジャンプして、下に屈み。
夕方まで続けた。本当は夜までやる予定だったらしいけど、私が倒れちゃったから。
目覚めたのは夜ご飯の前。食事は全員で行うことに決まったようで、どうせならご飯の後に起きたかったという思いが強く残る。
それにしても目の前にイルミさんがいることは止めてほしい。ホラー物だった。
「早く行くよ。母さん達待ってるから。」
手を掴まれて引きずられて行った。もっとロマンチックなことしてよ。掴むんじゃなくて繋ぐとか。
って心の中で思ってた訳よ。そしたらさ。イルミさんが自分の手に私の手を絡めてきたの。所謂恋人繋ぎというものなのよ。
思わず急ブレーキをかけてイルミさんの顔と、私達の手を交互に見たの。
で、手を繋いでない方の手でほっぺをつねってみたの。
現実だったんだよ。
イルミさんに何してんだこいつみたいな目で見られたけど貴方こそ本当にイルミさん？
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操菜 荘椏(プロフ) - cauliflower131さん» ありがとうございます！まったり更新ですけど、これからもよろしくお願いします！ (2019年2月1日 17時) (
レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ありがとうございます！！そう言って頂けるなんて最高です！まったり更新ですがどうぞお付き合いください！ (2019年1月19日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました！すっっっっごく面白いです(*≧∀≦*)更新頑張って下さい！ (2019年1月19日 22時) (レス) id: 94341bbdb9 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» わー！！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月7日 12時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：操菜 荘椏 | 作成日時：2018年11月15日 18時
