何がって聞かれると全部なんだろうね ページ36
．
「イルミ痛い」
「抜けば？」
「死ねと」
抜いたら確実に出血多量で死に至る。
「…なんか、すまないな」
瓦礫の上に座る幼きも威厳のある青年、額に十字のある彼こそ、幻影旅団団長＿＿クロロ=ルシルフルその人である。
そして罠を仕掛けたと思われるマチさんとシャルナークさんは少し申し訳なさそうだ。
因みに恐らく罠を仕掛けたであろうフェイタンさんは避けれない方が悪いと顔に書いている。
私は弱いんだよ！年下だし！
「A=リーアです。えーと、何か用事でしょうか」
空気がピリピリしていない。それに幼い。オモカゲさんもいるし、多分結成してからそんなに経ってないかな。
「いや、イルミが婚約者にするくらいだからどれくらいか気になってな」
「 え 」
それだけ、だと。それだけで私こんな怪我したのか。マジか。
「絶使いなよ」
「私習ってから1か月も経ってないんですけどねー！」
いいか、躊躇うから怖いんだ。誰もいない瓦礫の上に座って貫通しているナイフを……怖い無理！
「…」
「いッッッッ！イルミ！」
躊躇ってたら無言&真顔で勢いよく抜かれた。慣れたのか涙は出なかった。嫌な慣れだなぁ。
「血が止まんない」
「絶」
さっき私の話聞いてました？
とりあえずヘタだけど絶をする。
「…あたしが治してあげようか」
「治せるんですか！？」
話しかけてきたのはマチさんだった。切断しなきゃダメとか私論外ですからね？
「アンタの絶ヘタすぎて見てらんない」
んぐ！正直だ。いやいいんだよ。うん。別に…分かってるし…
「お金取るけど、切り傷なら縫える」
ピン、と念糸を張るマチさん。可愛いとカッコいいが両立している…。てか金取るんか。
悩んでいる間にも血はドクドクと流れ続けている。
「え、因みにいくらですか？」
「…サービスで1つ500万」
「え…」
「……100万ジェニーでいい」
よっしゃ、と内心ガッツポーズで、ありがとうございます。と伝える。
マチさんはピー、と糸を伸ばして傷口に近づける。
「念糸縫合」
高速で手が上下左右に動き傷口は徐々に見えなくなっていった。
「うわ、すご…」
「…また何かあったら言いな。払ってもらうけど」
照れたように少し頬が赤くなっている。うわ、可愛い。この世界に来て良かったと心から思うよ。
マチさんは隣に座った。とりあえずどうしたらいいのか分からなかったが、クロロさんが一人言を呟いている。
「リーア……ゾルディックに次ぐ暗殺一家……なるほど」
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操菜 荘椏(プロフ) - cauliflower131さん» ありがとうございます！まったり更新ですけど、これからもよろしくお願いします！ (2019年2月1日 17時) (
レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ありがとうございます！！そう言って頂けるなんて最高です！まったり更新ですがどうぞお付き合いください！ (2019年1月19日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました！すっっっっごく面白いです(*≧∀≦*)更新頑張って下さい！ (2019年1月19日 22時) (レス) id: 94341bbdb9 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» わー！！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月7日 12時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：操菜 荘椏 | 作成日時：2018年11月15日 18時
