キルアくんが可愛い ページ19
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無事に毒が多いご飯を食べきった。ちょっと真面目に死にそうだった。
部屋に戻ろうと扉を開けようとしたら、キルアくんが私の袖を引っ張ってきた。どうしよ可愛い。
「Aねぇ、きょうもいっしょにおふろはいろ？」
ん゛ん゛ん゛君は私を殺すつもりなのかな？可愛すぎるよ！
でも
「いいよ、キルア。約束ね。」
パアァ！と顔を輝かせ笑顔になったキルアくん。本当に天使の羽が見えた。
君は本当に次期ツンデレなのか？
部屋に戻り、寝具を手にしたのでお風呂場へ向かおうとしたのだが。
イルミさんが行く手を阻んでいる。その目はヤバイ目で。
ピリピリ来る殺気にポトリ、と冷や汗がカーペットに落ちる。
マジで殺そうとしてるの？
そんな余裕なことを考えてる暇もなくイルミさんは若干底の厚い靴の音を響かせながら私へ向かってくる。
(逃げなきゃ……)
そう思うのに足が動かない。動けない。殺気は完全に私に向けてあるものだ。
どうしようもないこの状況に、目の前で止まったイルミさんは淡々と話し始めた。
「なんでキルと風呂入ってんの？そんなに仲良かったの？どうして言わなかったの？俺ですら一緒に入ったことないのに…」
最後の言葉は弱々しいが、これを言われてどうしろというんだ。
考えを張り巡らせる。ふと、１つの案が浮かぶ。
「じゃ、じゃぁ、今日一緒に入ります？…………なんて………、」
愚案と言う人もいるだろうが私にはこれしか思い浮かばないのだ。致し方ない。
ビクビクと怯えつつもそれを告げると、さっきまで飛んできていた殺気が止まるのを感じた。
ほっ、としてイルミさんの方を見る。真っ黒な目が若干輝いていた様に見えて目を見張る。
「そっか…それはいいね。じゃあ行こっか。」
てくてくと歩いていくイルミさん。
すると、ふっ、と体の力が抜けて地面に座りこんだ。今さらながら震えている。
あの殺気は久しぶりに凄いものだった。恐ろしいものを感じた。
あれが念。普通の殺気ではなく、もっとおぞましい。
腰の力が抜けて地面に座っている私を、少し先にいるイルミさんは振り替えって近づいてきた。
「ごめん。習いたてにキツかったね。」
手を貸してゆっくりと立ち上がらせてくれる。優しくなったイルミさんに違和感など感じず、安心した。
「……っ！イルミさんのばかぁ…」
情けなく泣いてしまったのは仕方ないと思う。
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操菜 荘椏(プロフ) - cauliflower131さん» ありがとうございます！まったり更新ですけど、これからもよろしくお願いします！ (2019年2月1日 17時) (
レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ありがとうございます！！そう言って頂けるなんて最高です！まったり更新ですがどうぞお付き合いください！ (2019年1月19日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました！すっっっっごく面白いです(*≧∀≦*)更新頑張って下さい！ (2019年1月19日 22時) (レス) id: 94341bbdb9 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» わー！！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月7日 12時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：操菜 荘椏 | 作成日時：2018年11月15日 18時
