【H×H】暗殺一家の長男の婚約者

ご飯の毒は少なめに ページ18

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「あら、Aちゃん待ってたのよ！！」で始まるマシンガントーク。

聞いていたら脳みそがパンクするので右から左へと流す。

イルミさんは入ってすぐに自分の椅子に座ってしまった。………冷たい。昨日は席までエスコートしてくれたのに。

なんでだろう。怒ってるのかな？

椅子に座って続くキキョウさ…お義母さんのマシンガントークを聞き流しながら考える。

どうして怒ってるのかな。

心当たりが１つもない……あるわ。

チラリ、とイルミさんの方を見る。瞳の焦点なんて元からあってないようなものなので、ただただ黒く暗い瞳にびっくりするが、そういえば元からこうだったと１人納得し考えを戻す。

怒ってるんだったら嫉妬かもしれない。え、どうしよ、めっちゃ嬉しい。

私とミルキーくんが二人でミルキーくんの部屋にいたから嫉妬してるのかもしれない！めっちゃ可愛いな！

まぁそんなことないかもしれないが、人間考えたら中々止まらないもので。

(もしかしたら意外とイルミさんは私のことが好きなのかもしれない！めっちゃ嬉しい！)

なんて考え続ける。すると、ガチャリと扉が開いてミルキーくんが入ってきた。

若干冷や汗と思わしきものが垂れているが見て見ぬふり。自分の身が一番可愛いよね！我ながら最低だとわ思うけれども。

「あらミルキ遅かったわね！さぁ皆さん食べましょう！」

キ…お義母さんの合図に全員で両手を合わせて「いただきます」と言う。

そして、ご飯に手をつけ始める。昨日は洋食で、スープにパン、それとオシャレなおかずが数々だったが、今日は和食。白米(毒が入っていて色は少し奇妙)に味噌汁(これも変な色をしている)、魚にお浸しets…

少なくとも美味しそうである。色が変なのはもう慣れた。慣れというのは恐ろしいね。ハハッ！

懐かしの日本の味。ここではジャポンというのは分かっているが、久しぶりに食べる。

まずはご飯だと口をつける。

「……………ゲホッ、ゴボッ、」

急に咳き込んだ私を不思議に思ったのか覗いてくるキ…お義母さん。

でも他の人達は気まずそーに目を逸らす。

あんた達気付いてたんだな！この裏切り者！教えてくれたっていいのに！




毒多すぎるじゃん!

キルアくんは微妙な顔でちびちびとご飯を食べている。

大分癒されたが肉体的ダメージは中々回復しない。どうなってんですかお義母さん！

「ごめんなさい！！多かったかしら！？」

申し訳なさそうに言うお義母さんが案外可愛かった。

キルアくんが可愛い→←お迎えは必須事項につき

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