お迎えは必須事項につき ページ17
.
「本当は暗殺なんか嫌なんだよ。あぁ、仕事が嫌って訳じゃなくて、ゲームしてたくてよ。」
ちゃんと仕事やってたんだね。だからまだ痩せてるのか。
「なら、取引をするといいんじゃない?」
「取引?」
そう、と頷く。僭越ながらこの私がオタク&ヒキコモリになる手伝いをさせていただこう。
「パソコンいじるの巧いし、情報関係のこと全てやるから代わりにヒキコモリになる。」
だって暗殺って忍ぶものでしょ。情報関係のことできるなら監視カメラを一度切ったり出来るんでしょ?便利じゃん。
この家オープンだから分かんないけど必要なんだよ。普通は。私は。
「なるほど!それいいな!」と首を縦にブンブン振っているミルキーくん。これが数年後には
それにしてもこんなに本あって他の人にオタクだと思われないのかな?
疑問に思い質問すると、普段部屋には来ないからと言われた。
つまり、ここにいる限り私も安全ということでは?
そう思ったのも束の間、がちゃりと扉の開く音がする。反応する暇もなく、扉を見るとイルミ……さんが立っていた。
ミルキーくんと私の顔は見なくても分かるほど真っ青だと思う。
・・・・・・・
部屋が静寂に包まれる。
これなら行ける!と思った私は勢いをつけて窓から飛び降りようとした。
しかし(やはり)イルミさんに捕まってしまった。
「イルにぃ、これは…!」
あたふたしてるミルキーくん。ごめんよ私に助けることはできない。
あたふたしてるミルキーくんと仏の顔を(多分)してる私、表情筋がさよならしてるイルミさん。
またまた静寂に包まれた部屋で、イルミさんが1つため息をついた。
「はぁ………話は後で。夕飯だから。」
そういえば夕飯は皆で食べるんだったな……必要性を感じないんだが。
ミルキーくんを置いていき、イルミさんに引きずられて部屋を出る。
この家の人引きずるの好きなのかな?
なんか喋るかな、と思っていたけどイルミさんは無言。話しかけようと思ったけどイルミさんむっつりと怒ったような顔をしていて話しかけられない。
長い廊下が何倍にも長く感じられる。
とうとう着いた食事の場の扉をイルミさんは開けた。
202人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
操菜 荘椏(プロフ) - cauliflower131さん» ありがとうございます!まったり更新ですけど、これからもよろしくお願いします! (2019年2月1日 17時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年2月1日 3時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ありがとうございます!!そう言って頂けるなんて最高です!まったり更新ですがどうぞお付き合いください! (2019年1月19日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました!すっっっっごく面白いです(*≧∀≦*)更新頑張って下さい! (2019年1月19日 22時) (レス) id: 94341bbdb9 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» わー!!ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年1月7日 12時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:操菜 荘椏 | 作成日時:2018年11月15日 18時