ゼノさんと癒しのお茶 ページ14
.
低血圧で寝起きなのでローテンションである私は昨日のことを思いだし横を見た。
が、そこには昨日私に抱きついてきたと思わしきイルミさんという人物はいなかった。
もしかしたら幻かな、と考えつつ、何故かサイズの合っている置いてあったワンピースを着た。
何故サイズが合っているのか、きっと知ってはならないことだと私は悟った。
一人で出歩いていいのか考えたが、この部屋はもう漁ったのですることがなく、流石に暇なので覚悟を決めて廊下へ出た。
ひっろ!広すぎだろ。
無駄に長い廊下を気の向くまま進む。こんだけ部屋あったら使わない部屋とかありそうだな。実際私の家あるし。
てくてくと歩いていたら、謎の庭に出てきた。いろんな色、いろんな種類の花がたくさん綺麗に咲いていて、思わずみとれてしまった。
「綺麗じゃろ」
「ふぁっ!?」
横を見るといつの間にゼノさんが。本当いつの間に。いつ来たんですか?私貴方に勝てる気がしない。(多分永遠に)
私の奇声にふぉっふぉっ、と笑ったゼノさんは実年齢より若く見える。何歳だろう今。
「えっと、」
いつから?と聞こうとしたがそれを遮って
「最初からじゃ。暇ならお茶でもどうかの?」
とガーデニングの真ん中にあるテーブルとイスを指差して言った。
頷いたらにっこり笑って歩き始めたので、ゼノさんについていく。
執事はいなさそうなので、ゼノさんが淹れるのか!と驚いた。
イスに座るとどこからか出てきた紅茶とクッキーに辺りを見回したが、念も覚えたての私には仕方ないと諦めた。
いただきます。と手を合わせてクッキーを食べる。
「うまっ!」
「じゃろう。」
砂糖は控えめだけど、塩の味が少しして、若干しっとりしてるけどそれでもサクッて噛みごたえが合って上手い!
てかうまっ!て言っちゃったよ。ゼノさんを見ると普通なので最初からバレていたのかもしれない。
そしたらシルバさんとかイルミさんにもバレてるのかな?キキョ、お義母さんには絶対バレてないだろうけど。
「ここの花はな、世界中から取り集めた珍しい花ばかりなんじゃよ。知りたい花があったら言えば教えるぞ。」
そういえば見たことない花ばっかだな。
んー、どれ聞こう。
「あ、綺麗……」
「どれじゃ?」
「あの紫と緑の花です!」
「ほぅ、あれはユカリだな。」
ゼノさんは花のことを全部把握しているそうで、そのユカリには治癒力向上と解毒効果があるのでいざというとき役立つそうだ。
暗殺一家だな。
202人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
操菜 荘椏(プロフ) - cauliflower131さん» ありがとうございます!まったり更新ですけど、これからもよろしくお願いします! (2019年2月1日 17時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年2月1日 3時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ありがとうございます!!そう言って頂けるなんて最高です!まったり更新ですがどうぞお付き合いください! (2019年1月19日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました!すっっっっごく面白いです(*≧∀≦*)更新頑張って下さい! (2019年1月19日 22時) (レス) id: 94341bbdb9 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» わー!!ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年1月7日 12時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:操菜 荘椏 | 作成日時:2018年11月15日 18時