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二人でお風呂 ページ13




ポッカーン

頭の中で温泉にありそうな音が流れる。

それほどこの家、ゾルディック家の風呂は広かった。

そしてキルアくんと一緒に入っているという事実よ。

私とキルアくんの間およそ数m。キルアくんが近づく度に私が離れていくというカオス空間。

そんな私にとうとう堪忍袋の緒が切れたのか、キルアくんが立ち上がって大声で

「Aねぇはおれのこときらいなのかよっ!」

って若干涙を溜めながら言いました。

私はノックアウトされました。

違うよ!と宥めながら近寄るとようやく許してくれたようで、キルアくんは腰を下ろした。

それでも不満があるようで、キルアくんは風呂に口をつけて空気を吐いて、ぶくぶくとやっている。

可愛すぎて写真が取りたい。

「どうしたの?キルアくん。」

「それっ!」

またまたバッシャーンと水しぶきを立てて立ち上がったキルアくん。

「キルアでいいの!くんはいらない!」

少し眉をしかめて人差し指でめっ、とやるようにしてきたキルア………くん。そんなことで悩んでたの?可愛い。

「分かったよ。キルア、ね。」

うんうん、と頬を緩めてまた風呂に浸かったキルアく……キルアが微笑ましく思えて少し笑ってしまった。

?を浮かべたキルアくんになんでもないと告げて風呂を出る。

私はあまり長湯ではないのだ。






「ふわー布団。」

訳の分からない言葉を発したのは意味がある。急なこと過ぎて、色々と重なって、つまりは疲れているのだ。

そしてこの家のベッドはふっかふか。

枕に頭を乗っけたら軽く沈む感覚がした。

面白かったのでトランポリン感覚で遊んでいたらイルミ………さんが入ってきた。

私の顔は羞恥心で真っ赤よ。何事も無かったかのように進めてくれるイルミさん好き。

「二人で寝る?嫌なら俺ソファで寝るけど。」

「え、あー。二人で大丈夫だよ。ソファで寝るなら私が寝るし。」

「そ。」

と電気を消して私の入ってた布団に入ってくるイルミさん。何言ってんだよくやった私。

それで寝ようとするとなんかめちゃくちゃ緊張する。イルミさんは平然と寝息も立てずに寝てます。尊敬します。

私は無理です。イルミさんが寝返り打つ度にびっくりするし、息の音で起こさないように静かに呼吸するし。

とりあえずまとめて寝れないことは確か。



壁の方を向いて無心を心がけていると、

「ん」

と声が聞こえて何かが私に抱きついてきました。分かりますイルミさんですね。

気絶と言う名の眠りにつきました。

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操菜 荘椏(プロフ) - cauliflower131さん» ありがとうございます!まったり更新ですけど、これからもよろしくお願いします! (2019年2月1日 17時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
cauliflower131(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年2月1日 3時) (レス) id: 0bc51870a5 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ありがとうございます!!そう言って頂けるなんて最高です!まったり更新ですがどうぞお付き合いください! (2019年1月19日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました!すっっっっごく面白いです(*≧∀≦*)更新頑張って下さい! (2019年1月19日 22時) (レス) id: 94341bbdb9 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» わー!!ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年1月7日 12時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:操菜 荘椏 | 作成日時:2018年11月15日 18時

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