#009# ページ10
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「 何食べたい? 」
「 肉まん 」
「 えぇー 」
顔を歪ませて言うクーちゃんはその能力の通りあまり暖かいものが好きでないようだ。いわく、同じ大将格であるツキちゃん＿＿ええと、サカズキの側は暖かすぎて出来るだけ近寄りたくないそうだ。ツキちゃんも能力者なんだ。なーるなる。
「 って大将!? 」
「 ウン。オレ、こう見てもめちゃくちゃ偉いのよ? 」
「 そうなんだ…… 」
なーんか寂しい。私が起きたら皆身長伸びてるし、年老いてるし、偉くなってるし、変わってるし。私がいない間に何があったんだか。
「 おーい?Aちゃん? 」
「 ちゃん!? 」
「 だめ? 」
あんぐりと口を開ける。えっ、嘘。昔は弟っぽく「Aさん」って呼んでたじゃん。しかし当の本人はにこにこと穏やかな笑顔である。多少皺が出来てガタイも変わったが、こうして見るとなるほどどうも面影がある。
別にだめってワケじゃないんだけど…。
口から溢すと年を感じさせない笑顔で喜んだ。そんなに?そんなに私を名前で呼びたかったの?かわいーなー。
ま、どんなにクーちゃんが年をとろうが年下であることに変わりはないんだけどね。私の年はいくつだって?いい?女の方に年齢を聞いたら命が危うくなることを覚悟しな。
「 じゃぁアイスクリームとかどう?あそこ、いっぱい屋台並んでるよ 」
「 どっちかって言うとかき氷の方が好きかなぁ 」
文句が多いな昔から。子供っぽいところも健在のようで、少し笑うと不満げに頭を小突かれた。筋骨隆々とは言わないが、筋肉質で大きな拳で突かれるとぐらりと体が傾いてしまう。今の体幼女だから尚更。
しかし、これまた筋肉質な大きな腕で支えてくれた。支えるくらいなら小突かないでくれと訴えたが、まさかこんなに弱いとは思わなかったらしい。
「 あ。あーあーあー 」
「 え?どしたの?え、ん?? 」
ずっと『あ』と言いながら私を路地裏へと押し込むクーちゃん。どうしたどうしたどうした。意図は分からなかったがなぜか色っぽくしー、とやられた為口をつぐんだ。大きくなったね、クーちゃん。
だだだだだ。
たくさんの人が走り回る音がして、見づらかったけどクーちゃんの巨躯の隙間から除くと正義を掲げた人達＿＿すなわち海兵が走り去っている。ああ、なるほど。と頷きかけた時。
「 いぃぃぃたぁぁぁぁあ!!!!! 」
野太く涙で掠れた声が聞こえたと共に、上からの「やべ」と言う声。諦めろの意味も込め、肩に置かれてた頭を撫でた。
続く (更新停止中)
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はるさめ(プロフ) - 操菜 荘椏さん» 入院されていたのですね…。作品より何より操菜様が元気でいることが一番なので、気長に待っております！お大事に＾＾ (2019年8月30日 21時) (
レス) id: 52d4e74b12 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - はるさめさん» ありがとう、ございます……!!そう言っていただけて感激でございます!!私今現在入院してるので、少々お待ちください!! (2019年8月30日 8時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - 言葉選びとか主人公の雰囲気、すごく好きです！続き楽しみにしてますので無理せず頑張ってください！ (2019年8月29日 15時) (レス) id: 52d4e74b12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：操菜 荘椏 | 作成日時：2019年5月28日 13時
