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「 超新星ってのは十一人いる 」
「 それはまた……多いのね 」
今まで散々聞いてきて申し訳なさを感じているのか、女は十一人と言う数字を聞き哀れみの目を投げかけた。元はと言えばお前のせいだがな、女の視線にいち早く気づいたオジサンは呟く。
「 モンキー・D・ルフィーと、」
「 D!? 」
「 ……そうだよ、いいから黙って聞け。モンキー・D・ルフィとロロノア・ゾロ、カポネ・ベッジ、ジュエリー・ボニー、バジル・ホーキンス、ユースタス・キッド、スクラッチメン・アプー、X・ドレーク、ウルージ、キラー、トラファルガー・ロー。の十一人だ 」
「 詳細はないんだ? 」
「 傲慢だな。いちいち覚えてらんねぇよ。ま、強いて言うなら全員一億超えのルーキーってことだ 」
ああ、だから超新星。ルーキーで一億超えは大分スゴい。それ故に女も大人しく驚いた。その表情に満足したのか、オジサンはウンウンと頷いた。
掃除道具を持ち戻ってきた店員はせっせと片付け、また定位置に戻る。オジサンは手を上げてもう一杯、と言った。それを合図にもう用は無いのか、女が立ち上がった。
「 さよなら、もう会うこともないでしょう 」
「 そいつは分かんねぇぞ。なんてったってココは新世界。何でもアリさ 」
女はその言葉を聞いて心底可笑しそうにくすりと笑った。それが居心地悪くてオジサンはしっし、と振り払うような仕草をする。
「 それじゃ、また会えるかもね。老いぼれの元海賊さん?これはお礼だよ 」
「 !?待っ＿＿ 」
オジサンが後ろを見るも女はあっかんべーをして走り去っていくだけだった。追い付くことも問い詰めることも出来たが、何処か正体が分かっていたのか、口角を上げたオジサンは置いていったショーケースを開ける。
たくさんの札束。そして、一つの手紙。
『老いぼれの元海賊さんへ
久しぶりに会いすぎて忘れてしまったようで何よりです。
これは餞別ですのでどうか老後の為に取っておいて下さい。カジノなんかには使わないように!!』
その下には、名前＿＿はなく、きっと彼女の最後の意地悪なのだろうと考えた。それが馬鹿らしくて笑えた。有り難くもこのショーケースの金は貰い、言われたくせに今日のリベンジにカジノへ向かう。彼女には何もかもお見通しなのだ。
─馬鹿だねぇ、その新しい船員─
─俺のことだわボケ!!─
─ロジャー、教育失敗してるよ、コレ─
懐かしくも青い、色褪せた思い出が、蘇った。
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はるさめ(プロフ) - 操菜 荘椏さん» 入院されていたのですね…。作品より何より操菜様が元気でいることが一番なので、気長に待っております！お大事に＾＾ (2019年8月30日 21時) (
レス) id: 52d4e74b12 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - はるさめさん» ありがとう、ございます……!!そう言っていただけて感激でございます!!私今現在入院してるので、少々お待ちください!! (2019年8月30日 8時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - 言葉選びとか主人公の雰囲気、すごく好きです！続き楽しみにしてますので無理せず頑張ってください！ (2019年8月29日 15時) (レス) id: 52d4e74b12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：操菜 荘椏 | 作成日時：2019年5月28日 13時
