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また今日もやられるんだな、と思うと涙が出てきそうになる
「 …失礼します、 」
「 おっせえなあ 」
「 すみま、せ… 」
メンバーの前ではにこやかにしていたスタッフさんの目は、ぎらぎらして 怖くて
気づいたときには胸ぐらを掴まれて、壁に体を寄せられていた
「 ねえ、今日の収録何?あんなことされたら編集大変なんだけど、分かんねえの? 」
「 ごめんなさ、っ 」
いつも通りやっただけなのに、どうして
泣いちゃいけないのに、ぽろぽろ涙が出てきちゃう
「 泣いてんの?やめてよ、俺らが悪いみたいじゃん なあ?笑 」
「 はは、…にしても可愛いっすね そそるわ〜 」
今日は相手が3人
1対3で勝てるわけなんてないし、俺には抵抗する体力なんてないから 結局どうにでもなれ、思ってしまう
「 怒られんの分かっててやるってさ、慧くんもすごいね笑 」
そっちが勝手に呼び出して怒ってるんじゃん、なんて返せたらどんなにいいか
「 そんな慧くんにはお仕置きだね、 」
そう言い、俺の唇に近づいてくるスタッフさんの顔
ほんと気持ち悪い、吐きそう…
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作者名:ももな x他1人 | 作成日時:2020年2月9日 1時