検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:7,387 hit

2 . 白ひげ海賊団隊長方と、[リク] ページ3

現世君様リクエスト






×





「コレがオヤジとAの言ってた白い部屋かー!!」

「マジだ全ッ然攻撃が効かねェ…。」

「目がチカチカする…。」




「お前ら真面目にこっから出る方法考えろよ…。」


サッチを皮切りにお構い無しに騒ぎ出す隊長達にマルコは呆れた表情で深く溜息を吐いた。
何も無い真っ白な部屋に関しては、既に白ひげとAから話は伺っている。だからだろうか、モビーディック号に居る時と差程変わらない能天気さに逆にマルコだけが頭を抱える。

と、スルリと突然何かが足元に擦り寄る気配を感じ取り下へ目線を下げれば、


「………猫?」


訝しげに言ったマルコの言葉ににゃあ、と一つ鳴き声を上げた小柄な黒猫にマルコはしゃがみこんで一時の癒しとばかりに頭を撫で始める。


何故ここに、だとか疑問は色々と湧いたが今はもう指摘する気力も起きない。要は現実逃避である。


ゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らす猫にふとマルコは何故だか一つに束ねた黒髪の女性を思い浮かべる。

「…変な話だねい。似てるトコは黒髪と青目ってだけなのにそれだけで直ぐアイツの顔が浮かぶよい。」

かなりの重症だな 、ポツリと呟いたマルコの言葉に返事はない。隊長達はと言うともう飽きたのか例の紙を探し始めている。猫に気付いた様子も見られない。自由人かお前ら。


何だか真面目に取り掛かろうとした事にマルコは馬鹿馬鹿しく感じ手紙はそっちのけで未だ自分から離れない猫と戯れる。どうせその内紙は誰かが見付けるだろうと。

そっと猫を抱き上げ、首元を撫でながら戯れついでに一つキスを落とし綺麗な瞳を見ようと少しだけ顔を離れた。途端、




「………………は、」

『………、』




猫とは違う重みを感じたと思えば、瞬く間に姿が変わる光景にマルコは言葉を失くす。それもそうだ。何せ猫がつい先程まで思い浮かべてた彼女、Aに変化したのだからそれに驚かない訳が無い。

A、と呼ぼうと顔を覗き込んだ所でまたマルコは言葉を失い、その隙にパッとAはマルコから離れて逃げるように駆け出す。

「は、ちょ、待てよい!A!!」

慌ててマルコもハッと我に返り、いつの間にか開いている扉まで走り出す。



後に隊長達も紙の内容を見て察し、マルコを追いかけ回す事になるのだが…それはまた別の話。









【好きな人を思い浮かべてキスをしないと出られない部屋】

蒼い鳥より、→←1 . 白ひげ海賊団船長と、



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アリス - リクエストいいですか?いいのならば、私サボ推しなので、サボと耳責めで。 (2020年2月2日 13時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
jndream121118(プロフ) - リクエストしていいんかな…?いいんなら俺ミホーク推しなんで、「ミホーク」でDキスがいいっす。 (2019年10月1日 1時) (レス) id: 7551f19aa6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥さんが復活(プロフ) - 現世君さん» おあぁ…良かったです…。此方こそリクありがとうございました! (2019年6月29日 19時) (レス) id: e9c12cde6a (このIDを非表示/違反報告)
現世君(プロフ) - 蒼い鳥さんが復活さん» リクやって頂いてありがとうございます!マルコの現実逃避辺りからおもろかったです笑またなんか思い付いたらリクさせて頂きます! (2019年6月28日 6時) (レス) id: 6fd2ddfd74 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥さんが復活(プロフ) - 現世君さん» おあぁ…ありがとうございます…!!リクエスト承りました! (2019年6月26日 8時) (レス) id: e9c12cde6a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蒼い鳥さんが復活 | 作成日時:2019年6月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。