【w。r。w。r。d】白旗を破り捨てる。【g。r】 (ページ29)

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「...それを喋った場合、どうなりますか？」
「場合によっては我々にとって利益になる。」
「左様ですか。」

簡単な話ですよ、貴方達がスパイを送り込み、捜査をした後に私が潜入しました。あの国はコンピュータで様沙汰な情報を管理するため、ウイルスを入れて情報を抜き取った後、サーバーを破壊しました。
手順を話すAの顔はだんだんと暗くなっていく。実は彼女が特攻隊に気づいたのは、その情報の中に突出した部屋の監視カメラ映像、そして人名が管理されていたからだ。

「...国によりますね。科学技術の発展した国ならばコンピュータから情報を抜き取りますし、潜入して書類を奪い取ることもある。」

その辺の決め手は巷の噂だったり色々、ですが。
Aの返事を聞き満足したのか、グルッペンは感嘆の声をもらした後また質問を繰り出した。

「...南に居たのは2部隊。とはいえ、1人で処理できる代物ではない。一体どうやって？」
「至極単純ですが？過去の私の優秀な部下をかき集め、その人らで処理をしたまでです。直接戦闘をしたのは私と4人ほどでしたが、爆弾や狙撃など居ましたので」
「その人物らは我々の入隊試験を受けたか？」
「いいえ。私たちは入隊をする気はございません。」

何万もの人を殺めるのを見るのは懲り懲り。私たちが良いと判断したものだけに手を加えます。元々今回の相手国は国民もあまり政府に対して良い印象がない上、あちらも人身売買の激しい国でしたので。
かなり喋ってしまったとAははっとして口を閉ざした。そして、グルッペンが何かを考えているのをいいことにAは席から立ち、仕事へと戻る。彼が何を起こそうとしているのかは分からないが、警戒するべきだとAはグルッペンを睨んだ。