【w。r。w。r。d】白旗を破り捨てる。【g。r】 (ページ19)

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突然現れたAに大声を上げ、シャオロンとコネシマは1歩後ずさった。
彼らの驚きようにAは呆れたように溜息をつき、口をぱくぱくさせている彼らをちらりと見る。口を開きかけたコネシマだが、シャオロンの言葉によってさらに混乱し言葉を発することが出来なかった。

「え、あ、なんでここに、」
「何故って言われても。友人の頼みです」
「...ｯちが、違うねん！！こんなとこ居たら危ないやろ！はよ逃げな、」

シャオロンの叫び声を浴びながらもAは深くかぶったフードの下で口を噤む。彼をあまり刺激しては今後の戦闘に支障をきたしてしまう。そう考えたAは口を開いた。

「話は後です。これから、敵国の計画について大まかに話をするので頭に入れといてください」

まぁ、後と言いながらも会えるかは別だが。

敵国の計画として、3つに分かれます。1つ目がちょうど3分の1の人数での撃退。まぁ、それが出来ないのは承知の上で2つまだ用意してありますけどね。
次にくるのが主勢力です。人数は1割を残し総動員でしょう。これは普通に変わらないのでいつも通り倒してくだされば十分です。
3つ目は...

そう言いかけたところで、Aははっとして口を閉じた。これ以上言っても、彼らには関係ない。時間の無駄だと判断し、Aは踵を返して走り出した。後ろからシャオロンが追いかけてくるような様子があったが、そろそろ相手国の兵が到着する。構っている暇はないだろう。

「...さて、起爆装置をつけられた人々をどうしよっかな」

3つ目、起爆装置を付けた自爆特攻隊。
爆発に巻き込まれる可能性あり。