【w。r。w。r。d】白旗を破り捨てる。【g。r】 (ページ18)

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「こちらシャオロン、位置に着いたで」
「了解。そこ片付いたら早急にD地点向かってな」
「こちらひとらんらん。俺も着いたよ。見た感じ狙撃手はいないっぽい。」

多少の雑音が交じるインカムで会話をしながら彼らは各自計画通りの場所につき、周りをキョロキョロと見渡す。既に狙撃手が準備していたとすれば、それはもう計画がめちゃくちゃになってしまう。
時間だ。
トントンがインカム越しに幹部に司令を出し、それを聞いた幹部が自分の属する隊の兵を指揮する。ゾムやシャオロンは指揮を執りながらも敵兵とぶつかるため、体力の消耗は激しいものだ。

「あぁクッソ、！なんやねん小賢しい！！」
「ちょ、シャオロン落ち着ちついてやれや、隙出来てまうぞ」

いつにも増して荒々しいシャオロンに、一緒に行動していたコネシマがストッパーをかける。横目にシャオロンを見ながら戦うコネシマもなかなか常人ができることではない。
狙撃部隊の鬱もよく役割を果たしてくれ、順調に事が進んだ。

「...っなんか、数が少なくない？」
「あ、シャオロンも思った？なんかおかしいよな」

シャオロンのふとしたつぶやきにコネシマが首を縦に振った。明らかに数がおかしい。スパイを送り込んで盗んできた情報と照らし合わせると、明らかに数が少ない。数えてはいないものの、倒した人数は感覚で大体は把握出来る。
彼らが油断してる間に、奥から敵兵が出てきてふらふらと歩み寄ってきた。
敵兵は転がる死体を避けることもせず、シャオロンとコネシマは首を傾げる。

「...ｯなにしてるんですかクソご主人！！」

コネシマの頭上を弾丸が通り、敵兵の頭をぶち抜く。そして、しまいに彼は。

「...だろうと思った。」

Aがそう呟く中、彼の体が内部から爆発した。