【w。r。w。r。d】こちら、名折れ捜査サーカス団員。 (ページ25)

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関係は内密に？ページ25

「いつまでトントンA大好き野郎するつもりやねん」

「Aは俺の嫁さんやからな」

「私そんなこと一言も言ってないんですけど」

「幼馴染み特有の展開やろこれは！当たり前当たり前！」

「...俺も一応幼馴染みなんだが」

うんうん、と嬉しそうに頷くトントンにグルッペンの一言が入るとぴたりと敵はグルさんかぁ...などとほざいて頭を抱えた。ショッピは普段見るトントンとの差に唖然としていたが、置いていかれまいと話に必死についていった。

「...というか俺はチーノとAが付き合ってるって知らなかったんだが」

「え？グルさん知らなかったん？」

「いつから...？」

「1年前から付き合っとるで」

「...なんでトントンはそんなに知ってるの」

ぽかんとしながらなんともなさそうに答えるトントンに若干引き気味なグルッペンとAは目を合わせると苦笑いした。しかし、どこかくすぐったくなって笑みをもらしたグルッペンにAは不思議そうに首を傾げる。時計をふと見れば部活動時間はまだあるものの、無所属のAとチーノにとってはだいぶいい時間だ。Aはチーノの袖を軽く引っぱった。

「帰ろ、時間もいい感じだし」

「あー、せやな。明日は書類作らなあかんし今日はもう休もうか」

チーノはAの頭を撫で、鞄を持つとAも慌てて鞄を持った。生徒会室の扉を開け、廊下に出ると生徒会室の方を振り返る。入ってきた時とは違い、少し軽くなった心でAは笑った。

「お邪魔しました！」

月曜日、彼らが道に気づいていることを願おう。