後日談2(あなたが一番！) ページ48
「すっ、好きなの！付き合ってください...！！」
「...気持ちは嬉しいんですけど俺彼女居るので。」
大嘘ついたな俺。気持ちも嬉しくないわ。
トントンは苦笑いをし、本心とは真逆の言葉をつらつらと並べた。Aとトントンの毎日訳の分からない喧嘩(社内ではいつものと略されている)がかなり有名になったため、それと同時にトントンとAが恋人関係にあることも広まった。つまり、トントンの先輩当たること人も知ってるだろう。
なんで告白してきたんやろどうせA見下して来たんやろあぁそうか軽くしねばいいのに。
トントンは舌打ちをしそうになるのを堪えて口を噤んだ。
「...トントンくんに彼女がいるのは知ってるの。でも、あんな子より...」
あぁほらでた。
トントンは呆れてため息をこぼしそうになるのを抑える。仮にも先輩で、自分の教育係だった人だ。トントンの先輩によると、Aより女の子っぽいし、甘えさせてあげられるし、らしい。くだらね。トントンの悪口が酷くなっていく。
「...それでも俺はA一筋なので」
「そう...」
二人の間に気まずい空気が流れる。
女の方はフラれた悲しみによるものだが、トントンは侮辱された怒りによるものである。
そんな空気も長くは続かず、通りかかったAが声をかけた。
「昼休憩あと7分で終わっちゃいますよ。先輩部署違うし急いだ方がいいのでは...」
「分かってるわよ。余計なお世話。」
女はAを厄介そうに睨んだ後、背を向けて離れていった。不思議に思ったAがなにかしてしまったのかと考え込むが、トントンはそれを察してAの頭を撫でた。
「大丈夫やで。一方的にあっちが怒っとるだけやから」
「えぇ、それならいいけど...」
時間もないし戻ろか、とトントンはAの背中を押して歩き出す。まだ少し疑問が残ってむしゃくしゃした様子だったが、Aはトントンの後ろをついていった。
トントンはふと後ろを見ればひよこのようについてくるAが目に入る。
「...あかん、可愛い」
「重症だね」
「これくらいがええやろ」
「よくないです」
トントンは抱きしめたい衝動を抑え、その代わりにAの手を握った。
「Aが1番やなぁ、」
「ベタ惚れですね」
「あったりまえやろ？」
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1 - ヤバいヤバい！！文章が超きれい！好き！ (2020年1月10日 22時) (
レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい人 - ふぉぉーふぁっ？!(・Д・)(訳...ふぇぇ。凄い。最後の英語の部分が、更に愛している感を出していて、凄い。夢主ちゃん、トントンさん、お幸せに。) (2019年6月3日 7時) (レス) id: bb51565a42 (このIDを非表示/違反報告)
くるす?*。(プロフ) - ぺんぺけさん» ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ身に余るようなお褒めの言葉...嬉しいです...この作品と仲良くして下さりありがとうございました！ (2019年1月29日 19時) (レス) id: f1257fcb65 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺけ - 完結おめでとうございます！ とてもいい作品でした。最後の英文に、この作品の夢主さんとｔｎさんの今までのやり取りを彷彿とさせる何かがあったような気がして、めちゃくちゃ感動しました！ (2019年1月26日 12時) (レス) id: eb0d4842f0 (このIDを非表示/違反報告)
くるす?*。(プロフ) - 杜若さん» ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞありがとうございます！こちらこそこの作品の仲良くしてくださってありがとうございました！ (2019年1月26日 9時) (レス) id: f1257fcb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるす*
作成日時：2018年12月19日 18時
