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休日。
今週は祝日もあり4日しかなかったため、何となく早く1週間が過ぎたような気がした。
鬱は煙草を口から離し、煙を吐き出す。
そんな様子を見つめていたグルッペンが口を開いた。
「...A、やっぱりトントンが好きだってな」
「ふぅん、そっかあ。分かってはいたけど、ほんとにそれを前にすると悲しいもんやな」
鬱とグルッペンは少し前から勘づいていた。
いじめられたあの日からAは人に対して距離を一定のとっていた。控えめに笑ったり、発言が少なかったり。誘われても迷惑になるかもしれないと断ることも少なくなかった。なのに、トントンを前にしてはそんなことはひとつもなかった。発言は幼馴染みである鬱とグルッペンと大して変わらず、誘いも嬉しそうに受け入れた。
幼馴染みである2人は、Aがとる一定の距離よりも中にいる自信があり、それが優越感に浸ることに変わることも知っていた。実際、そうだった。それでも、その中にトントンという人物が増えただけで2人は酷く寂しそうに笑う。
「...幸せになって欲しいもんやな。」
「トントンなら大丈夫だろう。何かあれば俺達が支えるしな。」
「んふふっ、なんやかんやでグルちゃん心配性やなあ。｣
静かな空気が流れる中、鬱は自分の携帯を取り出した。電話アプリを開き、グルッペンの方に目を向けるとグルッペンは優しく微笑む。それにつられて鬱も笑った。
「さて、俺達の大好きな幼馴染みのために一肌脱ぎますか！」
「変なことすんなよ。ガバって俺達がトントンに告白するよう仕向けたことバレたら確実にAが怒るからな」
「大丈夫やって！2人は不器用やから。」
あの二人は、こうしてやらないとそのままだ。自分の信じた友人に幼馴染みをあげるのは少し苦痛だが、名も知らぬ誰かにあげるよりかはいい。鬱はトントンに電話をかけた。
「あ、もしもしトンち？今からグルちゃん家来れる？」
「あ？なんやねん編集に忙しいんやぞこっちは」
「え〜...今日ぐらいええやん。すぐ終わるから来てや」
はぁ、と溜息をつきながらもトントンは分かった。と返事をする。軽く会話を終えて電話を切ると、鬱はトントンの連絡先を眺めた。
「...トンちやからこそ、Aは惚れたんやろな」
その目は少し虚ろで、涙を控えていた。
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1 - ヤバいヤバい！！文章が超きれい！好き！ (2020年1月10日 22時) (
レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい人 - ふぉぉーふぁっ？!(・Д・)(訳...ふぇぇ。凄い。最後の英語の部分が、更に愛している感を出していて、凄い。夢主ちゃん、トントンさん、お幸せに。) (2019年6月3日 7時) (レス) id: bb51565a42 (このIDを非表示/違反報告)
くるす?*。(プロフ) - ぺんぺけさん» ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ身に余るようなお褒めの言葉...嬉しいです...この作品と仲良くして下さりありがとうございました！ (2019年1月29日 19時) (レス) id: f1257fcb65 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺけ - 完結おめでとうございます！ とてもいい作品でした。最後の英文に、この作品の夢主さんとｔｎさんの今までのやり取りを彷彿とさせる何かがあったような気がして、めちゃくちゃ感動しました！ (2019年1月26日 12時) (レス) id: eb0d4842f0 (このIDを非表示/違反報告)
くるす?*。(プロフ) - 杜若さん» ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞありがとうございます！こちらこそこの作品の仲良くしてくださってありがとうございました！ (2019年1月26日 9時) (レス) id: f1257fcb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるす*
作成日時：2018年12月19日 18時
