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飲み会が終わり、次の月曜日。
散々聞かされた愚痴を思い出してトントンは少しAと会うのを躊躇っていた。
...そもそも、鬱とグルッペンとの関係は?
気になってならないトントンはAを見つけては目で追いながらも話しかけることが出来ずにいた。
昼休憩に入ろうとするAにトントンは思い切って声をかけた。
「あ、あの...!!」
「なんでしょうか」
「昼、ご一緒してもいい、ですか...」
改めて聞くのは少し恥ずかしい。
トントンは赤くなった顔を隠すようにそっぽを向いた。すぐに聞こえない返事にトントンは少しやらかしてしまった、と思ったが、次に聞こえたのは笑い声だった。
けらけらと笑う声にトントンは気の抜けた声を出してかばっと顔を上げた。口元を手で抑え、小さく声を漏らしながら笑うAにトントンは胸が締め付けられた。
「ちょ、あの、なんで笑って、」
「いや、だって富田林さんがなんか可愛くて...あははっ、そりゃあグルッペンも気に入るなぁ、!」
「え、いや、あの、」
「んふふ...っ、!そんなに私真面目そうでした?ちょっとやりすぎた感はありますけどね、ふふっ」
「え、あ、はい...」
笑う姿は後輩が言っていたような人にはとても見えず、トントンはAに腕を伸ばした。笑い終えて目元を指で拭いながら笑った、と微笑むAで我に返り、トントンは慌てて腕を引っ込めた。
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1 - ヤバいヤバい!!文章が超きれい!好き! (2020年1月10日 22時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい人 - ふぉぉーふぁっ?!(・Д・)(訳...ふぇぇ。凄い。最後の英語の部分が、更に愛している感を出していて、凄い。夢主ちゃん、トントンさん、お幸せに。) (2019年6月3日 7時) (レス) id: bb51565a42 (このIDを非表示/違反報告)
くるす?*。(プロフ) - ぺんぺけさん» ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙身に余るようなお褒めの言葉...嬉しいです...この作品と仲良くして下さりありがとうございました! (2019年1月29日 19時) (レス) id: f1257fcb65 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺけ - 完結おめでとうございます! とてもいい作品でした。最後の英文に、この作品の夢主さんとtnさんの今までのやり取りを彷彿とさせる何かがあったような気がして、めちゃくちゃ感動しました! (2019年1月26日 12時) (レス) id: eb0d4842f0 (このIDを非表示/違反報告)
くるす?*。(プロフ) - 杜若さん» ア゙ア゙ア゙ア゙ありがとうございます!こちらこそこの作品の仲良くしてくださってありがとうございました! (2019年1月26日 9時) (レス) id: f1257fcb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるす*
作成日時:2018年12月19日 18時