13 ページ13
「も〜天ヶ瀬先輩ほんっとありえない〜」
自分に寄り添い、トントンに同意を求めるセナ。トントンは困惑し、言葉にならない言葉を紡ぎ出すだけだった。週末。飲み会があるだのなんだのでトントンは久々に参加したが、参加してみればこれだ。
女に寄られるし、上司は酒を次々に口に入れるしで大惨事である。
「ほんっとあの先輩有り得ないですよねぇ！屯先輩が良かったですぅ〜！！」
「あ、あー、まぁしゃあないな、」
「だってあの先輩厳しいんですよぉ！」
いや、それお前が仕事サボりすぎやからな。
天ヶ瀬さんまだ優しい方やぞ。
トントンは心の中で悪態をつきながらぐいぐいと寄ってくるセナから距離を取ろうとした。が、その倍以上にセナが寄ってくるためトントンは距離を取れなかった。
ふと店の窓から外を見ると、見慣れた顔が目に入った。
「...あ、れ。天ヶ瀬さん、？」
トントンの紅い瞳に映ったAは、トントンには見慣れない格好だった。いつも一つに縛られている髪は解かれ、背骨まで伸びた柔らかい茶髪。トントンの紅い瞳とは全く違う黄緑色の瞳がどこか先を見ている。Aが後ろの様子を伺っているようだった。
そのまましばらく見ていると、早歩きでAの元に行き、縋るように手を握る鬱がトントンの視界に入った。
「え、大先生...？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
1 - ヤバいヤバい！！文章が超きれい！好き！ (2020年1月10日 22時) (
レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい人 - ふぉぉーふぁっ？!(・Д・)(訳...ふぇぇ。凄い。最後の英語の部分が、更に愛している感を出していて、凄い。夢主ちゃん、トントンさん、お幸せに。) (2019年6月3日 7時) (レス) id: bb51565a42 (このIDを非表示/違反報告)
くるす?*。(プロフ) - ぺんぺけさん» ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ身に余るようなお褒めの言葉...嬉しいです...この作品と仲良くして下さりありがとうございました！ (2019年1月29日 19時) (レス) id: f1257fcb65 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺけ - 完結おめでとうございます！ とてもいい作品でした。最後の英文に、この作品の夢主さんとｔｎさんの今までのやり取りを彷彿とさせる何かがあったような気がして、めちゃくちゃ感動しました！ (2019年1月26日 12時) (レス) id: eb0d4842f0 (このIDを非表示/違反報告)
くるす?*。(プロフ) - 杜若さん» ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞありがとうございます！こちらこそこの作品の仲良くしてくださってありがとうございました！ (2019年1月26日 9時) (レス) id: f1257fcb65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くるす*
作成日時：2018年12月19日 18時
