【実況者】【wrwrd!】とある2人のなんとか事情 (ページ27)

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鬱先生 side

国のトップの女もクズか。

それしか思うことがなかった。
仕向けた？

国王の子供が前線にぶっちぎりでおる方が時間的に先なんやから先にそっちが疑われるのが分からんのか？

鬱先生「...あー、ほんっま噂では聞いとったけどこれ程とは。」

セシル「噂...？鬱さん、何が...」

鬱先生「ほんまに何も知らんの？」

セシル「えぇ、Aは別の安全なところに居ると聞いていたのですが、」

ふーん。
嘘ついてるわけか。

僕も事情あんまり知らへんけど。

セシル「A、なにが...？どうして？」

A「お姉様、特になんともありませんよ。私は元気ですし、怪我もしていません。」

じゃあ何でそんな真っ黒いパーカーを着ているんだか。

黒は熱を吸収するし、見た感じ夏用に風通しが良くなった感じもない。

ズボンも戦うなら短くすればいいものを、わざわざ長ズボンにまでするはずがない。

セシル「ね、ねぇA...ｯ」

A「...」

無言でフードを被り、窓から飛び降りて行った。

王族が戦うわけがない。

王族というのが嘘か、前線にいたのが嘘か。

窓から飛び降りて言ったのを見ると王族ではない可能性が高いのでは、と他人事に思った。