今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:4,792 hit
小｜中｜大
． ページ14
その日の夜、メンバーは俺の家に集まることになった。
と言いたいところだが、集まった場所は病室。
とは言っても個室だが。
それでもみんなといられることが嬉しくて仕方ない。
「みんな、本当に今日はお疲れ様。
それでは、ライブの成功を祝って……
乾杯！」
「「「「「乾杯！」」」」」
俺となーくん以外が酒を開け続々と飲み始める。
しばらくは６人で話していたが、
そのうち、るぅと、ころん、莉犬、ジェルと落ちていき……
最終的に飲んでいない俺たち二人が残った。
「さとみくん、今さ、どんな感じ？」
「すごい楽しかったよ。でもそろそろかなって感じ。」
「今までありがとな」と言いながら軽く微笑む。
なーくんは眉が少し下がって寂しそうな表情。
でも俺の言葉を止めないあたり端から見ても
やっぱり感じるものはあるんだなって。
でもそんな俺から逃げないでくれてありがとう。
余命宣告どうりに俺の寿命が減るならもういつ死んでもおかしくない。
そんな状態でもそばにいてくれるメンバーには本当に感謝している。
色々用意もしてあるし、あとは静かに過ごすだけかな……
眠そうななーくんと話すうちにそんな考えが浮かんできた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおい x他1人 | 作成日時：2021年8月31日 14時
